好きなことで知識欲をくすぐろう

上達の第一歩は、そのものを好きになること。好きになれば自然と習慣になり、自分から能動的にアクションするようになる。
ウチの長男の場合は、ディズニーランドが最もそれに該当する。大好きなものNo.1。来園はもちろんのこと、ガイドブックを読む、紹介番組を見る、スマホでディズニーランドのホームページや動画を見る。全部大好きだ。

ディズニーランドをサンプルに用いて、好きなものの知識を増やす(我が家の)プロセスを紹介する。

早いうちに楽しい体験をする

物心つく前の東京ディズニーランド来園がこれにあたる。

我が家は、長男の物心がつく前からディズニーランドに行っている。可愛らしいキャラクター、パークの鮮やかな色使い、楽しい音楽。楽しい経験が刷り込まれている。

我が家独自のプロセスで、ディズニー好きを深めたものは後述のものだと思っている。

ディズニーランドのビデオ、写真をとにかく記録。動画や写真をいつでも見られる状態にする

長男は視覚的な楽しみ方をする特性がある。その為、

■ホームビデオは長回しして撮影。デッキに保存してすぐに見られる状態にしておく

■園内の至るものをカメラで撮影。画像はすぐに現像してアルバムに貼り付ける。いつでも見られる状態にしておく

これらにかなり力を入れている。未就学期の長男の為にやっていたパーク内で楽しかったことを追体験できる状態を用意した。記憶には残っていない、赤ん坊の時に行ったディズニーランドであっても、これらの記録を見て楽しむことができる。
記録を残す本当の目的は、楽しませるためではなく、むしろトラブルを回避するためのものだ。
というのは、次回来園時に行程が違うとパニック泣きする恐れがある為、再現するための材料集めだった。
これを楽しむことにも使えるようになった。長男の成長の賜物だ。

ディズニー情報をかき集める

好きになったあとのプロセスだ。ディズニーを軸にして、能動的に知識を増やすことを後押しする。長男は、好きなものの情報は、自習して増やそうと試みてくれる。親が対応するプロセスは下記の2点だ。

ガイドブックの購入

本屋へ行くたびに、最新版が刊行されていないか、まだ読んだことのないシリーズがないか、こまめにチェックしている。
暇な時には本棚から自分でガイドブックを取り出し、調べている。家にないものを見つけたら、買うことにしている。最近は、長男がお小遣いで買うようになった。

ディズニー特集番組を録画、何度も繰り返し見る

ヒルナンデスやシューイチなど、情報系ワイド番組が時々ディズニーを特集する。契約しているCSにおいても、ディズニーのガイド番組が放送されている。これらを録画する。
長男は録画番組を何度も見る。何度も何度も何度も見る。ビデオテープなら擦り切れるほど見る。これによって知識を増やす。前述のガイドブックを読みながら、詳細を調べたりもする。これによって、インプットを確実にする。

このプロセスによって、ディズニー熱は自然と高まる。次のプロセスは可視化されないものに対して行う。

次のディズニーランドでやりたいことを話す

ガイドブックやテレビで得た知識から、次回来園時にどのように遊ぶか、長男の中でシミュレーションが始まる。意見はコロコロ変わるが、新しく興味を持ったものを尊重して、『次は初めて〇〇に乗りたいね』という返事をする。

■可能な限り、初物に挑戦する決意を尊重し、後押しもする

長男は、予見性のないことを嫌がる特性を持っている。大好きなディズニーで、初めてのことの中にも楽しいことがあることを知ってもらう。『今度行ったら〇〇に乗ってみる』これを尊重する。

次は、長男が知らない間に始めた発展系。

夢に据えた、アメリカのディズニーランドへ行くことを軸にして、一緒に調べ物をする

正直、海外のディズニーにまで興味を持つとは思わなかった。アナハイム、フロリダ、どちらにも行きたいと言っている。今は夢物語だが、これを利用させてもらい、努力を促している。

■学校の英語の授業も、アメリカのディズニーランドで使えるよ
■飛行機に乗れるかな?何して過ごそうか。飛行機のことを調べよう
■アメリカの地図を見て、場所を調べよう
■アメリカの食べ物は日本と違うよ。食べ物を調べよう。あと、今のうちから好き嫌いをなくそうね

あらゆることを”渡米””という人参を使ってチャレンジさせようとしている。やりすぎは禁物だが、大きな夢が出来たことで、長男は夢の実現に向けて努力する“道“を自分で見つけているようだ。

あくまで我が家のケースであり、しかもディズニーランドなので、あまり有益な情報ではないと反省している。結論として言いたいのは、この格言だ。

好きこそものの上手なれ

これに尽きると思う。勉強であっても、おそらくそうだ。それを使って自分が好きな何かを実現する。そう思えれば、自閉症児だって頑張れることを増やせる。