我が家の、鬼滅の刃(陸)

竈門炭治郎のうた

十二鬼月に合わせて6話構成を狙い、無理繰りひねり出した6本目の最終回。
前回のブログで書いた那田蜘蛛山編、アニメ19話のラストで流れるのがこの歌だ。
ストーリー展開、画の美しさだけでなく、エンディング曲への繋がりと家族のスライド。見終わった後しばし呆然とするほど、心を掴まれる。

初見では気付かなかったのだが、何回か見て歌詞の素晴らしいさに(ようやく)気が付いた。
この歌には、生きるヒントがある、と感じた。

竈門炭治郎のうた

目を閉じて思い出す 過ぎ去りしあの頃の
戻れない帰れない 広がった深い闇

戻れない帰れない 広がった深い闇

泣きたくなるような 優しい音
どんなに苦しくても
前へ前へ進め 絶望断ち

失っても失っても 生きていくしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある

失っても失っても 生きていくしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある

我に課す一択の 運命と覚悟する

泥を舐め足掻いても 目に見えぬ細い糸

泣きたくなるような 優しい音
どんなに悔しくても
前へ前へ向かえ 絶望断ち

傷ついても傷ついても 立ち上がるしかない
どんなにうちのめされても 守るものがある

守るものがある

椎名豪 featuring 中川奈美 竈門炭治郎のうた 歌詞 – 歌ネットより

”鬼”である私が、この歌を聞くだけで、アニメのクライマックスシーンを思い出して目頭が熱くなる。

曲名の通り、炭治郎のことを歌っているのだが、私は(自分勝手に)下記の二点で感情移入し、(勝手に)心が奮い立った。

自閉症の当事者家族として

我々家族も同じ思いだ。前へ進もう。進むしかない。長男を最後まで守りぬこう。生きていこう

自閉症の長男は大切な家族の一員だが、どうしても理解できない謎の部分が僅かにある。
長男のことを100%理解することは、できないのかもしれない。
でも、関係ない。大切な、大切な家族だから。この先も守り続ける、支え続ける。
この選択肢以外ない。”運命と覚悟”している。

もう一つは、コロナウィルスと戦う今そのものだ。

コロナウィルスに対峙する人間として

どんなに苦しくても前へ進むしかない。愛する人を失ったとしても、進むしかない。
絶望しても立ち上がるしかない。ウィルスや困窮から守るべき人がいるのだから

今年鬼滅の刃がヒットしたこととコロナウィルスには関連性があると思っている。物語の絶望的な背景と、現在のコロナ禍はダブって見える。コロナ禍は、人間にはどうしようもない。絶望的な状況。その社会に住む私たちから見て、強い心を持って立ち向かう炭治郎や鬼滅の剣士は清々しく感じる。同じように頑張ろう、と思わせてくれる。
これがヒットの要因だと思っている。

身体を急に強くすることは出来ない。お金を沢山稼ぐことも難しい。でも、気持ちを強くすることなら誰にでもできる。
”たかが”漫画アニメのキャラクター達の真似をしてみよう。
頑張ろう。
やればできると鼓舞しよう。

夜はいつか明ける。