年末年始 巣籠支度

コロナウィルスの感染力は過去最大のレベル、春先の自粛期間よりも今の方が感染リスクは高いのだろう。我が家は妻を除いて、皆基礎疾患を抱えている。私や妻の親は高齢者。年末年始はどこへ行くことも出来ない。家に籠って過ごす以外、選択肢がない。

子どもたち、特に長男はコロナで多くの楽しみを我慢してくれている。春先の自粛期間は理解できず納得できずに、生活が破綻することを覚悟していた。長男は、我々が驚くほどコロナに伴う対策と自粛を理解してくれる。この長男にどれだけ助けられたか。長男の成長に感謝している。

毎年楽しみにしている下記のイベントは、どれもできない。長男はどこまで我慢できるのだろうか。さすがに耐えられなくなってしまうのではないか。

年に一度のディズニーランド

毎年クリスマスが終わった後、ディズニーランドへ行っている。長男にとって一年で一番楽しみにしているイベントだが、今年は早々に中止を決めた。『コロナだから仕方ないね』と長男は自分から言ってくれた。かわいそうなので、予約できる日を探し、連れて行ってあげようと画策したが、現在のコロナ感染第三波の中でディズニーランドへ行くのは怖い。もし、春頃に感染力が和らいだら、一年間の頑張りに報いる意味でもディズニーへ連れて行ってあげたい。

年始の帰省 妻の実家(市内)

毎年元日は、妻の実家へ行って御馳走とお年玉を頂くのだが、義父母への感染を考慮して取りやめた。義父に料理とお年玉を持ってきてもらうことになった。一緒に食事はしない。子どもたちに取りやめることを話すと、一番最初に聞かれたことは『お年玉はどうなるの?』だった。お年玉はもらえることを伝えると、すっかり安心して御馳走など他のことは聞かれなかった。お年玉の存在は大きい。

年始の帰省 私の実家(千葉県)

私の実家には正月三が日のどこかで帰省することにしている。妻の実家と同じように、御馳走とお年玉を頂く。私の弟家族も加わって親戚付き合いするのだが、今年は取りやめた。子どもたちは、お年玉のことを一番に聞いてきた。ちゃんと送ってもらえることを確認すると、後のことは特に何も言わなかった。お年玉の力って凄い。

初詣 近所の神社

ここ数年、子どもたちは初詣に行きたがるようになった。お賽銭とおみくじ、ちょっとした出店。これらから非日常を感じるので、楽しいのだと言っていた。有名な寺社ではなく近所の小さな神社へ参詣するので、感染のリスクは低いと思うが、分科会などが初詣に言及していたことを思い返すと、及び腰になる。私個人としては、無神論者で意味がない行動だと思っているので無くてもいいと思っているが、子どもたちが楽しみにしている行事なので、連れて行ってあげたいと思っている。どうしよう。


国の無策を見ていると、暖かくなる春まではコロナの感染者数は減らないだろう。冬のお出かけは、控えざるを得ない。長男だけでなく、物分りのいい次男も、さすがに我慢疲れする。我慢比べは持久戦、長男が”コロナで全て納得してくれる”謎の奇跡を起こしてくれるので、安定した生活を送ることができている。世の自閉症児がいる当事者家族は、なかなかそうはいかないだろう。コロナ禍における自閉症のニュースは、マスクの着用に関して多少見聞きする程度で、ほとんど情報がない。大丈夫なのだろうか、いつも不安になる。支援級にはペースが乱れて高ストレス状態の子がいるので、ビフォーコロナと変わらぬ生活ができている家庭の方が少ないのではないだろうか。

早く平穏な日常が戻ってきてほしい。ただ、国は頼りにならない。いっそのこと、神仏に救済を求めてみるか。お賽銭をお札にしてみようか。信心はないが、今年だけはすがってみようかな。