新学期が苦手な子 対応策

自閉症の長男は、新学期が苦手だ。長男はとにかく変化が苦手。見通しが立たないことで強いストレスを感じる。新学期は教室、クラスメイト、先生が変わるので、これらに順応するだけで疲れてしまう。
昨年は政府の決めた場当たり的休校のせいで、新学期恒例のバタバタがなかった。
二年ぶりに“バタバタ“に対峙する。今から不安でいっぱいだ。

同じような悩みを抱えているご家庭は多いのではないかと思う。支援級の親御さんは、みな春は気苦労が多いと言っている。
上手く回せている自負はまるでないが、人一倍新学期に弱い長男を支援する為、ウチで使っている対策を紹介する。

①春休み中は、新学期の予定を明示し、スケジュールや行事をイメージさせる

終業式の前に新学期のスケジュールを受け取ったら、すぐカレンダーに書き込む。午後の授業が始まる日、給食が始まる日など、ポイントとなる日を重点的に知らせる。
始業式が近づいたら、毎日新学期の予定を会話の中に織り込み、新学期の日程イメージを持ちやすいように腐心する。

②春休みの間、生活リズムを崩さない

長男は平日、土日、長期休み関係なく、毎日5時に起きる。その為、長期休み中であっても学校がないこと以外は生活リズムが一緒だ。就寝時刻もほぼ同じ。
生活リズムを崩さないことは大事。これは健常児にも当てはまると思う。

③春休みに運動量を落とさない

登下校がなくなると、歩数が激減する。始業式後、不安定になる要素の一つは体力の低下。登下校だけで疲れてしまい、慣れない学校生活に対応する気力体力がなくなってしまう。
休みの期間は、散歩へ出かける、外遊びをする、等で体力の維持に努める。1年前のコロナ休校の際に、散歩の習慣を定着させることができた。
尚、今年はコロナ禍の自粛で、外へ出る機会を用意できなかった。体力面の不安を抱えて、新学期を迎える。

④新しい環境に慣れるまでは、サポートを厚くする

環境への順応に全力を注いでもらえるように、ある程度“ラクをさせる“。ウチでは、3月はやっていない登下校の付き添いを、始業式後1〜2週間“復活“させる。今は家と学校の中間地点までお見送りとお迎えをする。

⑤新学期の一定期間は、勉強のことを”大目に見る”

これも④に近い。順応を最優先させる。宿題など、学校や家庭での様子を見て、すぐれない表情をしている時には先生へ連絡し、宿題などについて意見交換をする(長男は支援級在籍なので、非常に柔軟な対応をしてもらえる)

四季の中で春はもっとも難しい季節。長男だけでなく、家族もストレスと不安に苛まれる季節だ。健常児であっても、新学期を苦手とする子は多いと聞く。子どもにはいつも以上の目配りを心がける。

今年もうまく春を乗り切りたい。新学期は今日からスタート。