カレンダーの苦労(後編)

カレンダーを覚える以前の長男は、いつどんな予定があるか分からず、いつも強い不安を感じていた。

カレンダーを覚えたことで未来の見通しを立てることができるようになったが、今度は一度立てた予定に雁字がらめになり、予定の変更ができなくなった。

そして今。プラスの予定変更なら、直前であっても受け入れることができる。例えば、家で昼ご飯を食べる予定を直前で外食に切り替えても大丈夫。普通の子のように喜ぶだけだ。

ウチは“普通は起こらない苦労“を幾つも経験して今日に至る。だが、長男の成長によって解消され、“普通の子と同じように“できるようになったことがたくさんある。多くの苦労を経験した分、喜びはとても大きい。長男自身も自信を付けているように思う。

成長によって困りごとが解消されることはある。今困っていることは永遠に続く訳ではない。

親や家族、もちろん本人も、辛いことがたくさんある。でも、ある日急になくなるかもしれない。

日々楽しく生活することを心がけていれば、よいことがきっと起こる。思っている以上に未来は明るい。そう思うことにしている。