会社での就業の難しさ 前編

薄くても、自閉症を持っていると生きづらい。会社でそれは顕著に現れる

今回は長男ではなく、自分のこと。自身のの現状や過去を振り返って感じたことを書く。

職場内や同年代を見回すと、どうやら私の出世は遅いであろうことに気付く。中途入社であることも理由の一つだが、転職を決めた理由にも自身の特性が作用しているように思っている。


大学を卒業してすぐ、自信を無くした。

社会人になって間もない頃の私は、同期が頑張らなくても出来る簡単なことが出来なかった。

人の顔と名前を覚える。名前に職位名を付けて呼ぶ。“大人“としての振る舞い(下のものとして必要な所作)。他人に仕事をお願いすることや催促することが大の苦手だった。思いの外出来ないことが多いので、ショックを受けた。『私は出来が悪いんだ』と落ち込んだ。

更に、つい本音を言ってしまう、安易に人を信用してしまう、TPOに合わせた冗談が言えない、大人びた言動ができない、など、周囲と自分が違うことに気付き(気付けないこともたくさんあった)自信を失った。

周りからは“天然キャラ“としてある程度仲良くしてもらっていたが、今思い返せば「あれはただ馬鹿にされていたのだ」と気付く。更に思い返せば、大学に入学して間もない頃にも、入社後に感じたような周囲との違いに悩み、傷付いていた。

当時、『ボクは周りと違わない。同じなんだ』と信じていた。自分だけが“違っていること“を恐れていた。仕事がなかなか上手くいかず人間関係でも悩む中で、同期が順応する様子や後輩までもが上手く順応する様子を見て、ますます自信を失っていった。上手くいくいマージを持てない。人一倍心配性で繊細な性格が、自分を追い詰めた。心身を壊し、現在も続くうつはこの頃に悪化させ、左遷に近い人事も受けた。

環境が変わってしまう経験を若い頃に経験したことで、変化には強くなった。新しい仕事に対する抵抗がなくなった。それは転職に関しても同じで、変化を恐れずむしろ好むようになった。

他部署からのお手伝いは積極的に対応した。人手不足の募集には何度も応じた。その為、今まで多くの職場、会社で、多岐に渡る仕事を経験した。本社の業務なら大半はこなせるほど、多くの仕事を担当した。知らない仕事に対する拒否反応がないことと頼まれたら嫌と言えない性格、同じことを続けていると飽きる性分によって、妙な職歴が出来上がったと思っている。


自分が自閉症を持っている(らしい)ことは数年前に知った。うつ症状を悪化させた際に、検査を受けて判明した。私の場合、薄いアスペルガー(当時)だと言う。

ショックはなかった。むしろ、自分の違和感の原因が分かってホッとした。

自分を知るために購入したアスペルガー及び自閉症の書籍を読み漁ると、なるほど自分に当てはまることが多いので妙に納得した。自分の弱点が分かり、ピンポイントで“補強“すると、上手くいくことが増えた。『どうやら自分は周りと違う部分がある』ことを受け入れた。出来ないことに目を瞑り出来ることを見るように心がけた。

今思うに、仕事人生が好転し始めたのはこの頃だ。今思えば、うつが悪化して辛い時期があって良かったと思う。


ただ、それでも上手くいかないことのほうが多い。単独では良くても限界がある。組織で仕事をする、マネジメントは別物だ。“フツーの人“は地続きなのだと思うが、私には全く別のものに思える。

改めて違いを痛感する。

(後編へ続く)