鬼滅の刃 ウチの兄弟の絆

私は年甲斐もなく鬼滅の刃が大好きだ。カバンにキャラクターのキーホルダーを付けており、コミックスだけでは飽き足らずファンブックも買い揃えた。永谷園の鬼滅カレーやふりかけを食べて、シールを集めている。とても幼稚な40歳だ。

私が最初に鬼滅の刃を見始めたのは、当時小学校2年生の次男の影響だった。次男が見始めたAmazonプライムの鬼滅の刃を私も一緒に見るようになり、私が次男を映画館に連れて行った。柱の名前や呼吸の名前をスラスラ言う次男に驚かされた。若い頭は吸収が早い。 40代はなかなか呼吸の名前を覚えられない。

長男は鬼滅の刃を見ていないが、なぜか知識はある。友達との会話からなのか、インターネットからなのか、なぜかキャラクターや呼吸の名前などの知識を仕入れている。持ち前の視覚的記憶力ですぐに覚えられるのかもしれない。ちなみに、長男はアニメと漫画を見ない。鬼や闘いのシーンが怖いらしい。長男はリアルな闘いの描写が苦手だ。心優しいからだと思いたい。

次男を喜ばせるために、私はモノマネやセリフをもじったギャグを言う。似ているか面白いかは分からないが、次男はとても喜んでくれる。なぜか長男も喜んでくれる。ちなみに2人のお気に入りは、私の魘夢のモノマネだ。

長男のために我慢をしても文句を言わず、長男のわがままに合わせてあげる甲斐甲斐しい次男を見ていると、次男が炭治郎に重なってみえる。次男は非常に大人びている。譲ったり我慢をする次男は、炭治郎のように健気だ。禰󠄀豆子のように甘える兄を、弟は優しく受け止めている。宇髄のような巨躯になりそうな長男は、自分よりも25センチ小さいしっかり者の次男が大好きだ。

家族の絆にフィーチャーした鬼滅の刃は、大人と琴線に触れる点が多い。妻は、親目線で見ており、ヒノカミ回や無限列車など、親の立場から見て感動している。鬼滅の刃は非常に間口の広い作品だ。

10月から放送される新作が楽しみだ