あつ森で教育してみた 最終回 〜道徳

あつまれどうぶつの森 ひとのものを盗ってはいけません

ほしいものはたぬき商店かタヌポートで買いましょう

あつまれどうぶつの森、学習シリーズの最後は道徳。以前、金儲けにいそしむ不動産屋のたぬきオヤジ・たぬきちがもちかける莫大なローンから、お金の大切さを教えた話を書いた。3回目となる今回は最終回、道徳について学ぶ機会を得た。

あつまれどうぶつの森は、家族全員が遊んでいる。この前、起動直後、私が買って家の前に置いた“ノーム人形“がなくなっていることに気がついた。ノーム人形とは、白雪姫の横にいる7人のこびとのような形状の人形だ。ドイツ発祥のものらしく、とんがり帽子と長い髭をたくわえたこびとの形をしている。我が家は、スカパーのアメリカアニメを好んで見ており、「ハイホー7D」や「グラビティーフォールズ」、「フィニアスとファーブ」というアニメにノームが登場するので、日本人にも関わらずウチの子はノーム人形に愛着を持っている。私が愛着を持った理由も前述のアニメなのだが、アニメの影響で買った私のノーム人形がなくなっていたのだ。

誰かに盗られた

犯人はこの(私を除く家族3人)中にいる

おそらく。。。

犯人は長男だ

ゲームであっても ドロボーはダメ

長男にさりげなくカマをかけてみる。

『◯◯くん、おとうさんのノーム人形盗ったでしょ?』

自閉症の子は、根が正直で素直な子が多いと聞く。特に長男は、クソがつくほど素直で正直。『ち、ちがうよ』という反応で、犯人がわかった。顔が全く嘘をつけていない。


私は犯人に尋問する。『正直に言えば怒らないよ』
長男改めノーム泥棒は、あっさり罪を認めた。根が素直で正直な容疑者は、すぐに自供を始めた。

刑事『なんで盗ったの?』

犯人『いいなーと思って。欲しくなって。ごめんなさい』

刑事『でも、勝手に盗ったら泥棒だよ。欲しいなら、欲しいって言いなよ。あげるから』
人情刑事は少し厳し目の言葉を用いながら、正直である方が得をすることを説く。叱った後、プレゼントする優しさを見せた。横で聞いていたお母さんこと女性刑事が優しく諭す。

女性刑事『もう勝手に持って行っちゃダメだよ』

犯人は改心してくれたようだ。人の物を盗ってはいけないことを学んでくれた。

長男は、今まで一度も人の物を勝手に持っていってしまったことはない。出来心でドロボーしてしまった初回が、あつ森の中で起こった。これはとても幸いなことだ。人のものを盗んではいけない、とゲームの中の世界で注意する機会が訪れるとは思っていなかった。誰にも迷惑がかかっていない状況で、やってはいけないことについて話す機会ができてよかった。

しかし、改めて思う。
「なぜノーム人形をそこまでほしかったのだろう」
動機の解明ができるままだ。人間、魔が差して人のものが欲しくなってしまい、手をつけてしまうことがある。
長男のそれは、かわいくないノーム人形、、、いかにも長男らしい。捜査員一同首を傾げた。

あつまれどうぶつの森 盗みはいけないことを教える教材になった