楽しい夢しか見ない長男
寝る時に見る夢の話。私の夢は、悪夢かやんわりと嫌な気分になる夢が大半で、楽しい夢をほとんど見ない。神経が細かい次男は、楽しい夢を見ることはあるが、苦しい夢の方が多いようだ。長男は一切悪夢を見ないらしい。『怖い夢を見た』と言われたことはない。本人の記憶にもない。不思議だ。
夢は浅い眠りであるレム睡眠時に見るとされ、日中の記憶の整理をする為に夢を見るのだと聞いたことがある。私の場合、夢のシチュエーションは、「なぜこんな昔の職場が舞台なの?」「夢で思い出した。そういえば、あんな人いたな」というマニアックなものから、「ほとんどの人類が異星人に捕獲された、荒廃した地球」というSFチックなものまで、かなりの幅がある。
長男は、非現実的なシチュエーションの夢を一切見ないらしいらしい。ディズニーランドやホテルのバイキングなど、過去に行ったことのある場所が舞台であることがほとんどだ。行ったことのない場所が選ばれる場合であっても、海外のディズニー施設や沖縄など、テレビ等で見て気に入った場所が舞台になるという。共通しているのは、「楽しい場所」であるということ。とても羨ましい。最近見た夢は、「数え切れない料理が並んだバイキングで、美味しいピザを食べた」というものだった。夢の内容を嬉々として語る。悪夢の多い私は、とても羨ましい。
夢=記憶の整理、であり、断片的な記憶をつぎはぎするので訳の分からない内容になる、
という夢の性質から、長男の夢はかなり離れている。ちなみに、長男は、夢のホテルや夢のレストラン、夢の家など、「こんなものがあったらいいな」という願望をスケッチブックやパソコンで作る。これをトレースしたような夢をよく見ている。これは、ある種夢のコントロールができているのではないか。
長男は、20時前に寝て5時に起きる。週末も夏休みも正月であっても同じリズムだ。睡眠のタイムスケジュールはとても正確だ。これも楽しい夢の一因なのだろうか。夢の見方に、自閉症は作用しているのか。謎は多い。
自分の子どもにも関わらず、分からないことがとても多い。幸せな夢を見ることができるのは、とてもいいことだ。この幸運を感謝したいが、感謝する対象が何なのか分からない。