給食

私は子どもの頃、食べ物の好き嫌いが激しかった。そのため、給食は大変苦労した。献立の半分以上が食べられなかった。当時は「給食は残さず食べなければならない」という指導だったので、私は苦手な献立を牛乳で飲み込み、吐き気を我慢しながらなんとか完食していた。給食が憂鬱で仕方がなかった。給食が嫌で仮病を使って学校を休み、回避したことすらある。

自閉症児は食べ物の好き嫌いが激しいと聞く。小さい頃の長男も例に漏れず、偏食が激しかった。食べられるものの方が少なく、夕飯のレパートリーは両手で数えられる程度しかない。妻は大変苦労していた。
そんな長男は、小学生になってから好き嫌いがかなり緩和された。学校生活に慣れ、不安が減って精神的に安定すると、挑戦意欲が湧いた長男は今まで食べたことのない給食を“一回食べてみる“ようになった。
給食をきっかけにして、食べられるようになった食材が結構ある。

かつての私よりも食べられる食材は格段に多い。3歳下の次男よりも、長男の方が食べることのできる献立が多い。とても立派だ。
家で食事を作る際、かつては長男がNGの野菜を抜いて作る必要があったのだが、今では親と同じものを食べられるようになった。
妻がとても喜んでいる。

今の学校は、かつてほど残さず食べることを強制しないらしく、これも長男にプラスしている。

「一度試しに食べたら美味しかった」

この成功体験が、長男の味覚を鍛えてくれた。給食に感謝している。

さて、横浜市の中学校は、政令指定都市で唯一学校給食の体制が整っていない。横浜市の中学校には、家庭でお弁当を用意できない子を対象とした「ハマ弁」という弁当のデリバリーがある。6年生の長男には、指定業者が手がけるハマ弁を小学校で食べるイベントがあるという。中学校生活に慣れることが目的だと聞いた。

ハマ弁

公式HP

横浜市立中でハマ弁「給食化」がスタート

カナロコby神奈川新聞

近々横浜市長選挙がある。新しい横浜市長には、是非学校給食を推進してもらいたい。給食大好きな長男を喜ばせてもらいたい。

令和3年8月22日執行 横浜市長選挙における立候補予定者説明会の開催について

横浜市HP

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