卒業式のスーツ選び

長男は小学六年生。あと一ヶ月ちょっとで卒業式を迎える。最近の小学生は、卒業式で着飾るのだという。男子はスーツが一般的で、女子は袴の子までいるらしい。まるで大学の卒業式だ。

長男の背丈は私とほとんど同じなので、一年前は私のスーツを着せようと思っていた。長男(のお腹周り)が予想よりも大きく育ったため、スラックスが入らなかった。卒業式用のスーツは新調せざるを得なかった。一回着て役目を終えるスーツ、新品を買うのは少しもったいない。

中学校の制服を購入した際に受領した伝票を持って、近所の紳士服店へ行った。伝票には細かい寸法が記されているので、スーツ選びの時間を短縮することができる。試着が苦手な自閉症児の親御さんには、子どもの服を買う時に制服の伝票を持参することをオススメします。

事前にスーツの下見をしておおよその候補をピックアップしていたので、最低限の試着で済んだ。卒業式の衣装であり一度しか着ないことを店員に伝えると、店員さんは私が目星を付けていたスーツよりも安価な価格帯から候補を選んでくれた。とても良心的な店員さんだった。ちなみに、この紳士服店はAOKIさんです。AOKIの店員さん、本当にありがとう。そして、店員さんが採寸する際、ちゃんと応対することができた長男。とても立派だった。

長男のスーツは私より二回りほど大きい。ジャケットはほぼ同じサイズたが、スラックスは私よりも10cm以上大きい。試着した長男は、小学生には見えなかった。周りからは大学の入学式に向けてスーツを選びに来た家族に見えただろう。

長男は、スーツ選びの間、文句一つ言わず対応することができた。制服の注文時よりもしっかりしていた。長男の成長が感じられて嬉しかった。

余談だが、長男たっての希望で、ジャケットにネームを入れた。アルファベットで刺繍を入れた。このジャケットは、同色のスラックスを買って私が着る予定。長男のネームが入ったジャケットを大切に使おうと思う。