野生の能力 体内時計

我が家ではゴールデンハムスターを飼育している。名前はハムちゃん、1才のオスだ。ハムスターを長生きさせる飼育の秘訣は。野菜を食べさせることである、と最近見聞きした。通常のペレット餌を減らし、代わりにニンジンやキャベツを与えている。

初回、子どもたちを寝かしつけ終わった21時頃に野菜餌をあげた。すると次の日、ハムちゃんは21時頃に寝床から出てきて野菜をおねだりした。ハムちゃんはお寝坊さんで、普段なら我々が就寝する22〜23時まで寝ている。しかし、野菜を与えて以降は21時頃に起き、餌が欲しいアピールをする。ハムスターは時間の感覚が分からない。屋内飼育なので、明るさから時間を読むことは出来ない。当然時計は読めない。なぜ決まった時刻に野菜のおねだりができるのだろう。

時計がないのに時間感覚を掴めるなんて、不思議だなぁ。野生の力だなぁ、と思っていた。ただ、ウチにはこの能力を持っている“人“がいる。自閉症の長男だ。動物特有の能力ではなく、人にも“能力者“はいる。

長男は、目覚まし時計を使わなくても毎日同じ時刻に起きることができる。長男は、早起きしてテレビを見るのが大好き。目覚まし時計を5時にセットしている。ただ、目覚まし時計が鳴る前に起きている。この目覚ましは、“遅くともこの時刻には起きたい“為に、万が一に備えてセットしている。毎日5時の10分前頃には目を覚ましている。土日も年末年始も、夏休みでも同じ時刻に目覚める。

長男は時計が読めない頃から時間感覚があり、起床はもとより、毎日同じぐらいの時刻に風呂を沸かす、雨戸を閉めるといった手伝いをしていた。時計を使わなくてもなぜか時間の流れを掴める長男を、昔から不思議に思っていた。これは野生の力なのだろうか?

自閉症の人は毎日同じリズムで生活することを好む。同じ流れの生活を繰り返すと、時間の流れを掴むことが出来るのだろうか?これは“自閉症あるある“なのだろうか?謎だ。

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