脱 シングルフォーカス

シングルフォーカスの傾向が弱まった! のか??

自閉症の特性として、シングルフォーカスがある。シングルフォーカスとは、

「一つの事柄に意識が集中してしまい、複数のことを同時にすることが苦手」

というもので、自閉症の代表的な特徴の一つだ。

長男もこれに倣い、マルチタスクを苦手としている。何かをする時には、基本その一つのことしかできない。例えば、音楽を聴きながらの読書や食事中のテレビ視聴など出来ない(お茶碗の白米とおかずを食べることすら苦手で、先におかずを食べ最後に白米を食べる)。

最近、長男のシングルフォーカスに変化が起こっている。テレビの“ながら見“をするようになった。他の情報があると集中しづらくなり、嫌なはずなのに。“普通“の人のように、ただテレビを付けっぱなしの状態で他のことをしている。

  • メイン タブレットや任天堂スイッチ
  • サブ  テレビの録画番組

    ちなみに、テレビでは過去の録画番組やディズニープラス•TVerなどのアプリのコンテンツを“かけ流して“いる。

任天堂スイッチでゲームして、気になる場面が現れた時だけテレビを見る。
だらしない過ごし方のように感じるが、複数のことを同時並行でこなせるようになった(ダラダラとした遊びの場面ではあるが)。

自閉症児がこのような2個使いをするとは。
長男の様子があまりにも自然だったので、最初は“不思議“に気付かなかった。

任天堂スイッチなどのメインデバイスが面白いから出来るのか?

番組などのコンテンツを繰り返しすぎて、見飽きているから出来るのか?

かつての長男からは想像できない姿だ。
小さなことであっても自閉症の特徴的な行動が緩和された状態を見ると、心強さを感じる。
自閉症児の親なら、この気持ちは分かってもらえるのではないか?驚きが上手く伝わると有り難い。
個人的にはとてもいい傾向だと思っている。

次回は、ゲームの際にやっているもう一つのマルチタスクを紹介したい。