障がい者イジメ 駆り立てられる親の不安

我が子は将来”イジメ”(否、犯罪)に巻き込まれないか 今苦しい思いをしてしていないだろうか
親はいつも心配している 心配してしまうのだ

トラブルだらけの東京2020が特大のキャスティングミスをやらかした。
その界隈ではよく知られていた負の歴史を持つ小山田圭吾氏が大炎上している。

彼が武勇伝のように語っていた、学生時代に行っていた、障がいをもつ同級生への”イジメ”があまりにも酷い。
ニュース記事を読んでいて胸が痛くなるような犯罪行為を繰り返し、彼の人権を蹂躙し続けていたという。
よくないのは、武勇伝として語っていた点。炎上するまでの間、彼の中ではずっと武勇伝のままだったのだろう。事が大きくなり、ようやく「まずい」と思い、誰かが作文した謝罪文をSNSに掲載した。何とも軽い対応だ。

主な記事を集めてみた。

五輪開会式の演出に「コーネリアス」小山田圭吾 案の定蒸し返された過去の〝いじめ自慢〟

東スポ 7/16

小山田圭吾さん謝罪文全文 自身のツイッターに掲載

朝日新聞デジタル 7/16

組織委が小山田圭吾氏の留任明言 武藤氏「謝罪され、十分理解」

日刊スポーツ 7/17

ロッキング・オン・ジャパン 騒動となっている小山田圭吾インタビューに関し声明発表「深くお詫び」

スポニチ 7/18

カズレーザーが小山田圭吾のいじめ問題で指摘「これは過去が叩かれてるわけじゃないです」

東スポ 7/18

障害者支援団体が小山田圭吾いじめ問題への声明発表「極めて露悪的」「その場しのぎの謝罪したのか」

東スポ 7/18

雑誌のインタビュー内容は、読んでいて途中で止めたくなるほど酷い。”(笑)”って何だよ。非常に嫌な気分になる。
さて、今回の報道で改めて感じた事がある。
それは、障がいを持つ子を育てる親として一番恐れていることは、我が子がこのような輩の毒牙にかからないか、というものだ。

小学校の方針で、学びの場は支援級だけでなく、交流級(=通常学級)で健常児と席を並べて勉強する機会もある。
とてもいい試みだと思うのだが、『交流級でイジメられたりからかわれていないだろうか』と不安になることがある。

長男は軽度の知的障がいはあるものの、慎重な性格で周囲の状況を把握することができるので、自分から交流級の生徒と積極的に関わり合いを持とうとしない。必ず先生を介する。公園やプールで交流級の知っている子を見かけると、場所を変えたり気付かれないような行動を取る。

おそらく長男なりの危険回避術なのだと思うのだが、これらを見ると『イジメられているのではないか?』と不安に思っている。信頼する支援級の先生に確認しても、特に無いようなので私の杞憂なのだろうが、このような”事件報道”を目にすると、不安が再燃する。

中学に上がったら、今と同じように楽しい学校生活を送れるのか?
高校ではどうか?特別支援学校だから大丈夫なのか?どうだろう?
仕事場で虐待を受けてしまわないか?
通勤途上は?街中では?
親が死んだ後の彼は苦しい思いをせずに生きられているか?

不安は無限で、尽きることはない。今回のニュースによって、不安を感じるようになった。

障がい者とその家族が安心して生きられる社会になりますように。