真夏に苦労した飲み物の制約

長男は暑い夏が苦手だった。今は暑さを凌ぐ術を身につけ、暑さへの耐性がついたことで、以前ほど苦労することはない。

ウチの場合、苦労させられた事柄が多い時期は未就学期だった。
ストレスを感じることが多いのに耐性がない、
文字や時計やカレンダーが読めない、
こだわりに偏りがある、
など、まだ成長していないが故に困る事象が多かった。

細かいことだが、飲み物についても困りごとがあった。困りごとが顕著に現れるのが真夏だった。

長男は、お茶と水が飲めなかった。正確には、お茶は家でつくる麦茶以外飲めなかった。水は味がないので受け付けなかった。

水分を摂らなければならない夏、この制約があることで大いに困った。喉が渇いた時に飲めるものが、カルピスとオレンジジュースしかなかった。糖分が多いので、どちらも大量に飲ませたくない。後者に関しては、オレンジジュースなら何でもいい訳ではなく、「なっちゃん」など特定の銘柄でなければダメだった。
外出時、この制約にとても苦労させられた。当時は家で過ごすことを嫌がっていたので、外出の機会が多かった。外出の度に困りごとが起こったので、本人だけでなく、親も精神的に辛かった。

その後、アクエリアスが飲めるようになり、ゼロカロリーのアクエリアスで充当できるようになり、水や飲めるお茶の種類が増えた。糖質過多の飲み物に頼る必要がなくなった。もし、飲み物の制約が以前のままだったら、肥満等で健康を害し、且つ虫歯に悩まされていただろう。

とにかく暑い日が続く2021の夏。長男の成長によって解消された、この困りごとのことを思い出した。

成長によって解消される困りごとは確実にある。
今まさに大変なご家庭は、ある日突然解消される可能性があることを頭の片隅に置いてほしい。
苦労は永遠に続く訳ではない。