真っ直ぐな子どもに育つためには

人間性を育むのは後天的な要素 親の育て方次第だ

自分のことをいい人間だと思ったことがない。人を信用せず、人と一緒に仕事するのが苦手で嫌い、友だちを含め人と会いたくない。
いい歳の大人だが、思春期の子どものように、人が苦手で嫌いだ。

健常の次男はもとより、長男にも私のようになって欲しくない。私のようになってほしくないので、自分が曲がってしまった原因を探す努力をしている。
ただ、これといって思い当たる出来事がない。両親はちゃんと育ててくれたと思うし、悪事をそそのかすような悪い人間関係もなかった。トラウマになるような悲しい出来事も特に思い当たらない。犯罪者の半生にあるような、悪い環境に居たわけではない。

私の場合は、環境によるものではない。自分で曲げてしまった。辛いことがあっても、親を含め誰にも相談せず、全て自分で抱え込んだ。
人の気持ちを察するのが苦手で、相手がどう思っているか推察できずに避けられたり衝突したり、傷つくことが多々あった。
うまく人を頼れないので、辛い時や危機の時に助けてもらう経験を得なかった。トラブルの大半は、自分で解決した。結果、強く逞しくなったとは思う。

ただ、人は何もしてくれない、、、だから人間関係は重要でなく興味もない。この考えが定着した。
私の曲がり方は、二次障害によるものだろう。

対人スキルや信頼関係を育めないのは、後天的な原因によることが多いと思われる。

子どもたちには自分のようになってほしくない。過度な他人への依存はよくないが、人並みの信頼関係や共感する心を備えてほしい。
今のところ、子どもたちは問題なく育ってくれている。自閉症の長男すら、友だちと遊んで愛情をもち、先生と信頼関係を構築している。
この先、性根が曲がってしまうような辛い出来事に出会わせたくない。

私の場合は、辛いことを一人で抱え込んでしまった。死にたいほど辛い時、「誰も助けてくれない」「誰も頼れない」と思って勝手に“遮断“した。
真っ直ぐ育つかどうかは、後天的なものだ。私と言う事例を活用して、真っ直ぐな子に育てたいと思う。

困っている時に頼れる人がいて、頼れる関係性を築いていることが大切。
立ち直れる力(レジリエンス )獲得に繋がる