二次性徴 親の心構え
二次性徴がやってくる 大変だ 性教育と向き合おう
自閉症の長男は、だいたい2学年分ほど体が大きい。身長は160cmを超え、体重は54~5kg、日々私の体格に迫っている。
長男は洗髪がいい加減で、手の届かない背中もちゃんと洗わない。汗をかく夏場は、汗のにおいが取れないことを心配している。学校で、においが原因でからかわれると可哀そうなので、対応出来る時は洗髪と背中を洗う手伝いをする。
その際に長男の体を見るのだが、最近少しずつ大人の体へ変わりつつあることに気付く。
二次性徴の特徴的な変化である性毛や性器の変化はないが、体の厚みが増している。ガタイがよくなっている。腕や腿の毛が生毛から少し太くなってきたようにも思う。
最近目立って声が低くなってきた。
長男は、おおよそ身体が+2学年だが、中身はー2学年なので、パーソナリティとしては幼い。
160cmの”大男”が、べたべたとじゃれてくる。感覚としては、人懐こいゴールデンレトリバーが体を刷り寄せてくる感じに似ていると思う。
夫婦間で緊急会議を重ねているのが、「性のルールをどう教えたらいいのか」ということだ。
フツーの子は良し悪しあるが、周囲から学ぶ。自閉症児にそれはない。親が教えるしかない。教材は?タイミングは?悩みは尽きない
福祉協会を通じて二次性徴の教育冊子を購入した。薄い冊子だが、ためになることが書いてある。
- プライベートゾーン
男女とも水着で隠れる場所は、「人に見せたり触らせてはいけない」プライベートゾーンであることが書かれている。
これは長男にすぐ理解させられそうだ。
ページを読み進むと、非常にデリケートなテーマを目にした。
- マスターベーション
ページを読み進むと、「自慰をしたくなったら、人に見られない時間と場所でする」と書かれている。これはハードルが高い。できるなら親から教えたくない!
フツーの子が周囲から学ぶのは、まさにこのあたりの内容だ。
保健の授業で取り扱っていたか記憶がないが、親が教えなければいけないという”宿命”に震える。
多くのページが割かれているのは、男女間のトラブル回避に関するノウハウだ。
- 恋愛、告白、恋愛感情の勘違いによるトラブル
私たちが知りたかった内容は前述の2つだったが、相手の気持ちを推し量ることが苦手な自閉症児にとって、もっとも困難で
トラブルの原因になるのが異性との関係だ。
この冊子は、その異性間のトラブルを避けるための行動や注意点について丁寧に書かれている。
正直なところ、3番目については全く頭になかった。長男の恋愛感情や、それに伴う行動に問題がないか、等
考えたことがなかった。
これから真剣に考えなければならないだろう。
支援級の先生に聞くと、長男は人が好きであり外見がシュッとしているので、クラスの学年下の女の子から好かれているようだ。よく手をつないでこられてバツが悪そうにしていると聞く。
長男は面倒そうに対応しているようだが、そのうち女子に対する対応や感情、悩みなど表れてくるのだろう。
私が一番避けたかった問題が性。いよいよ避けられない局面になった。
子どもの性教育 日本人がもっとも苦手とする教育だと思う
性教育から逃げず、真正面から取り組みたい
長男は自分で読めるようになると、とても役立つように思えます。出来ることなら、教えたくないことは自分で学んでほしいな