自閉症と近視 ①
自閉症の長男はテレビ、動画、ゲームなど、目を酷使するものを好む。その長男が、近視であることが眼科検診の結果分かった。眼鏡を作らなければならない。時間の問題だと思っていたが、どこかで視力は下がらないのではないかと思い込んでいた。我が家は完全に後手を踏んでしまった。
同じ轍を踏んでほしく無いので、我が家の状況を数回に分けて説明する。
第1回 視力検査
■小学校の視力検査
先日眼科を受診し、正確な視力を確認することができた。
左右とも0.2。
私よりも目が悪い。驚いた。最初の気付きは、学校の健康診断だった。長男は昔から健康診断が苦手だった。低学年の頃は、健診そのものに参加できなかった。ただ、毎年あるイベントなので、少しずつ慣れることができた。昨年はようやく全項目測定できるようになった。
長男の自閉症特性は、視覚の記憶力と映像認識能力。その為、視力は当然いいものだと追い込んでいた。ただ、学校の視力検査結果は毎年良くなかった。
なんとか視力検査できた学年(2年か3年生と記憶)の結果は、いずれも1.0を切っており、今年の結果は0.5未満で再検査判定だった。
■親の先入観
統眞はランドルト環の検査をイマイチ理解していない節があり、低学年の時は完全に質問の意味が分かっていなかった。その為、ちゃんと検査結果が出るようになったここ数年の悪い結果を、ちゃんと受け止めていなかった。
『お医者さんの質問を理解していなくて、適当に答えちゃった結果だろう。』『視力は大丈夫でしょ、だって“目はいいまま“だよ』
- 長男は目がいいはず
- 検査結果はちゃんと測定できていない結果
- 男はちゃんと検査を受けられていない
親はそう思っていた。思い込んでいた。親の思い込みだった。数値データのファクトを軽んじるのは、政府自治体だけでなく、私たちも同じだった。
違和感を感じたのは、皮肉にもゲームをしている際だった。
■きっかけはゲーム時の行動
ルイージマンションで遊ぶ長男が、テレビに近寄って装置の状態を確認していた。あつまれどうぶつの森では、手持ちアイテムの名前をテレビに近寄って確認していた。これを違和感を感じた。
私も同じ行動をするからだ。
私の視力は0.2〜0.3。小学校の視力検査を思い出し、セルフチェックをした。
インターネットでランドルト環を用いた視力検査画像を探し、印刷した。急遽、家で視力検査を試みた。長男の応答が曖昧なので、良くわからなかったのだがら、大きな環が見えていないようだ。
この時点で初めて現実を見つめることができた。
妻と相談し、学校を休ませて町の眼科へ連れて行くことを決めた。