カッコいい髪型にしたいと言う
自閉症児は外見に無頓着だと聞いている。自閉症に限らず、発達に何かしら特徴を持つ人によく見られる傾向で、自分が他者からどう見られるか興味がない為に無頓着になるという。長男も基本的にはそうだ。服に関しては、ハーフパンツNGと服の肌触り以外にこだわりがない。
ただ、最近、髪型には興味を持つようになった。
きっかけはテレビのようだ。長男の好きな番組に出演している男前の人を見て、アイドルっぽい髪型に興味を持ち始めた。
『髪を金色にしていい?』『髪の毛を伸ばしていい?』
ダメと言われると分かっているのに聞いてくる。奇抜な髪型に惹かれるようだ。髪型に興味を持ち、イメージを変えたいと思い始めたようだ。(余談だが、あつ森の自分自身を模したキャラクターは、いつの間にか金髪に変わっていた。おまけに派手なサングラスや服を着ていて、一体誰を参考にしたのかよく分からない。)
休日に限り、整髪料を付けて髪型を変えてあげている。前髪にワックスやムースを付けて真ん中分けにする。ちょっとした変化なのだが、本人は気に入っている様子で、何度も鏡を見ている。
本人に精神的余裕が出てきたのか、二次性徴の一環なのか。ちなみに次男は『ボクはいいや』と言う。年齢的なものなのだろうか。
自閉症児は外見に無頓着とされているので、好ましい傾向だと思っている。一つ気になっていることは、長男にとって一番カッコいい髪型はどんなものなのだろう。分かっているのは、髪の色が黒ではないということだ。