できない理由はいつも「コロナだから」

学校行事は、コロナウィルス感染を怖れて大幅に見直されている。遠足中止の理由は「コロナ感染リスクを考慮して」だ。週末のお出かけも、「コロナの感染が怖いから」取りやめている。私が言う、例えばディズニーランドへ行けない理由は「コロナに感染するかもしれないから」だ。

長男は、全てコロナで片付けられている印象を持っているかもしれない。

最近、学校の年間行事について妻が長男に確認していた際、長男がこんなことを言った。

『コロナがなかったら参加できるかも。分からないな』

その行事は長男があまり得意ではない行事なので、元々参加したくない。“先のことは分からないよ“と主張するのに、彼は“コロナカード“を持ち出した。

楽しいお出かけができない理由としての「コロナが怖いから」は、どんな状況でも使えるオールマイティーカードだ。
私や妻はよくこのカードを使っている。多少理不尽なこのカードを、長男も使った。

『そんな知恵(ずる賢さ)がこの子にはあるのか?』

結構驚いた。我々が“コロナカード“を乱発しすぎたことに対するカウンターパンチのようだ。妻と一緒に少し反省した。

想定していなかった長男の知恵の使い方に驚いた。あまりいいことではないだろうが、成長を感じた。
改めて痛感させられた。我々親はコロナの話を頻繁にしているのだろう。何でもかんでも「コロナだから」というのは、よくないな。反省。