小学校卒業(後編)

6年間あっという間に過ぎた。

大変だった時期は非常に長く感じられた。
長男本人だけでなく、親も不安やストレスを常に抱えていた。
低学年の頃は特に辛かった。先生は長男に付きっきり、普通級で学ぶ交流授業にはほとんど参加できず、勉強どころではなかった。
4年生5年生になると、長男が耐性を身に付けはじめ、学習への意欲と挑戦意欲を見せるようになった。
知識が増え、給食で食べられるおかずが増えた。
苦手だった学校行事への参加にも徐々に慣れた。

遅蒔きながら長男が安定し始めた4年生の終わり頃、コロナの第一波に見舞われた。

突然の長期休校、手洗いうがいや体温測定など生活ルールの変更。コロナ禍で学校生活は激変した。
これらの変化によって、長男の安定が損なわれることを覚悟していた。
しかし、この心配は杞憂に終わり、長男はいとも簡単に順応してみせた。
むしろ、コロナ禍の自粛生活は、長男の成長に寄与すらしたのではないかと感じている。
デジタル教材に触れ、関心を持つようになり、パソコンを扱えるようになった。
コロナ以後、普通級では調子を崩す子が結構いたらしいのだが、長男は全く影響を受けず、むしろ安定感が増して許容できることが増えた。
さらに、手洗い消毒とマスク着用によって、風邪を引きにくくなった。
長男は風邪を引きやすかったので、コロナの生活様式は生活向上に寄与した。

激動の6年間を振り返ってこう思う。

“そのうちなんとかなる“

“時間が解決する(=本人が成長を待つ)“

1年生の頃、妻と私は、毎日不安でたまらなかった。とても辛かった。長男も毎日大変だったと思う。次男も含め、家族全員辛かった。
当時は、心労の多い日々が未来永劫続くのではないかとさえ思っていた。
だが、結果は違った。長男は立派に成長してくれた。

今現在の不安や苦しさは、永遠に続く訳ではない。このことを長男から教わった。
今まさに不安な日々を送っている方に、

『時間が解決させてくれることがあります。だから、思い詰めないで』

と言ってあげたい。

中学校に入学したら、家族全員が不安とストレスに悩まされる日々が再び訪れると思う。
でも、小学校での成功体験を忘れず、子の成長を待とうと思う。

我が子の成長を信じて待ち続ける人生でありたい。