仕事と家族、大事な二つの折り合いの付け方

私は転職経験が多い。昨年入社した現職は4社目だ。別に、私の人間性に問題があるから転職回数が多い訳ではないと思っている(断言できる自信はない。協調性は乏しい)。自分のやりたいことができる会社を求めて転職して、結果今に至っている。長男の自閉症が判ったのは最初の転職直後だった。長男を支える生活を長く続ける中で、仕事観は大きく変わった。
「仕事って何の為にするのだろう」
「自己実現と家族の扶養、どうやって折り合いをつけるのだろう」
例によって私の意見はサンプルが1/1であり、偏ったものかもしれないが、簡単に書いてみたいと思う。

仕事は所詮、カネを稼ぐための手段でしかない
やりがいやスキルアップなど自分本位のわがまま
家族第一で考えたら、自分の意志は優先すべきじゃない

家族に介助を必要とする者がいる場合、健常者のみの家族と違って「自分のやりたいこと」を前面に出すべきではない。そんな余裕はない。プライベートの余暇もやりたいことをやりたいように行うことはできない。介助を最優先に考える必要がある。仕事についても同様だと思う。そうすると、仕事に対して、一種の”割り切り”と”ドライさ”が必要になる。

仕事は所詮カネを稼ぐためにやることである

仕事に自己実現や夢を求めている余裕はないと思う。私は、いつの頃からか、仕事をこんな風にしか考えられなくなった。仕事至上主義などあり得ない。過度な仕事への熱を込めることは、家族の為にはならないケースが多い(と私は思っている)。家庭あっての就業。家族にとってベストな会社や仕事が、自分にとって最良の仕事だと考えようになった。
この考え方の範囲内で、自分のベストパフォーマンスを発揮することを目指す
ただ、仕事とは自己実現の一番身近な存在、あまりに割り切りすぎると人生が無味乾燥なものになってしまう。
生きがいという熱量を失わない為に、私は下記の考え方で補完しようと思っている。

人生を捧げる価値のある趣味や活動を見つけ、情熱を注ぐ

自分語りになるが、私は学生の頃から非常に趣味が多かった。仕事はカネを稼ぐ手段と割り切った以上、情熱を注ぐ対象は、趣味など仕事以外のものから探す以外にない。楽しむ趣味としてラジオ・家庭菜園・物書き、アクティブな趣味としてランニングなど、これらに全力を注ぐことにしている。ただ、これらはカネにはならない。ここからは、今は実現できておらず、会社や社会の変革を待たなければならないものだ。

副業として、趣味をカネに変えてみせる。これを励みに趣味と仕事のレベルアップを目指す
私は文章を書くことが好きなので、いつか自分の文章でお金をもらうことを目標にしている。わずかな額で構わないからお金に変えたい。学生時代は文筆家になることを志したが、特に努力をすることもなくあっさりと就職することを決めた。昔の夢を細々と追うことで、生きがいを見出そうとしている。
私は会社で損益管理を担当している。予算作成や決算分析を生業としている。今は社内規程の定めで不可だが、副業OKになったら、小規模の商店や会社を対象に簡単な損益管理の委託を安価で請け負う副業をしたいと思っている。これを、仕事の腕を磨くモチベーションの一つにしている。

自閉症の長男のことで手一杯、家族のことで精一杯だ。ただ、そんな家族のことが生きるモチベーションになる。無為に生きることが許されない。家族を支えること(自閉症)と自己実現(仕事等)は、おそらく両立できる。両立できると信じて、生活している。
「ウチは大変だが不幸じゃない」考え方ひとつで人生は何とでもなると信じている。