地震に気付く長男 動じない長男 一方で起きない次男

長い時間揺れた。最大震度6強の大きな地震だった。

私の住む横浜市は、震度4だったようだ。宮城や福島と比べたら大した揺れではなかったと思うが、揺れはかなり強いと感じた。

発生時、私はちょうど寝かけている時だった。妻は強い揺れですぐに目が覚めた。『怖い、怖い』と言う妻。

自閉症の長男も揺れを感じて起きた。全く気付かないタイプだと思っていたので、意外だった。普段は感じることのない強い揺れを体感しているはずなのに、長男は無反応。怖がる素振りなし。完全に覚醒していて、地震に気付いているはずなのに怖がらない。長男は『揺れてるねー』と言うだけだった。

おそらく、地震が起こった後に何が起こるか想像が働かない為、怖くないのだと思う。

同じ要因だと思われるのが、お化けや心霊動画に対する恐怖心。全く怖がらない。想像力を働かせて怖がることがない。だから、長男は平気で恐怖映像に見入っている。インビジブルなものへの恐怖はゼロのようだ。もし地震を怖がるとしたら、それは実際に物が落ちたり倒れる様子を見た後からだろう。

世間には地震でパニックを起こしてしまった自閉症のお子さんもいただろうから、ウチはとても恵まれている。ただ、防災の観点では、恐れがないことは問題なので、長男に地震への心構えを説こうと思う。

ちなみに、次男は地震に気付かずに寝ていた。怖がる妻の声で次男は起きたが、完全に寝ぼけていた。次男に昨晩のことを聞くと、起きたことすら覚えていなかった。次男にも地震の心構えを説こうと思う。まず、強く揺れたら彼を起こそうと思う。

もっとも、私も就寝中だったら気付かなかったと思う。私も恐怖を感じるセンサーが上手く働かないタイプだからだ。妻以外、心構えが必要のようだ。