コロナに順応する長男、もがく私
コロナに順応 たくましい自閉症児 病む父親
一つ前の記事で、自閉症の重さと暮らしやすさ・幸福度は決して比例しないと書いた。これは、長男と私の対比においても当てはまるようだ。長男は、春の休校、大幅に短縮された夏休みに対応出来ただけでなく、3密回避の手順や教室のレイアウト変更などの日常の変化にもストレスを感じることなく対応してくれている。コロナ禍の生活において、一番の驚きであり、一番有難いことだ。
翻って私。同じ自閉症スペクトラムのフィールドで比較すれば、圧倒的に程度は軽く、大半のことは自分でできる。コミュニケーションが不得意なことと若干空気が読めないこと、人間が嫌いな事以外は、それほど困り事がない。
アフターコロナの生活が始まって、およそ半年。日常にストレスを感じ、嫌気がさしているのは、長男よりも私の方だ。
在宅と出社のバランスが上手く取れず(出社のストレスが堪えるようになった)、対人業務に感じるストレスが強まり、コロナでささくれ立った会社の人間関係においてうまく立ち回れない、など、結構困り事が増えている。徐々に慣れている感覚はなく、少しずつ辛さが増している。
睡眠時間は減り、アルコールの量が増えた。人間は以前にもまして嫌いになった。人と接することを努めて避けるようになった。
順応する長男とは大違いだ。
いい大人であり、(長男よりもはるかに)恵まれているにもかかわらず、この体たらく。
反省してもらいたい。
私と同じような条件の人は、アフターコロナにどう対応しているのだろうか。なんとなくだが、今の辛さはコロナが終息しても、続くように思っている。未来は暗いな。
長男はそう思ってはいないだろう。長男は偉い。偉くない私には反省が必要だ。次回の通院時に、薬の見直しを検討しようか。