神頼みの危険性
自分たちの未来を切り開く助けになるのは、医学、教育、家庭のみ
神様が助けてくれることはない
「助ける」と言って近付いてくる神様には近付かない 家族の未来を危うくするリスクがある
自閉症児の行動に悩まされる方は多いと思うが、特に年齢が一桁の頃はかなり辛い思いをする家庭が多いのではないかと思う。我が家は数年前毎日何かしらのことに悩みショックを受けていたが、成長するうちに困りごとが大幅に解消された。視界が広がり理解力が付いたことで緩和されたのだと思う。
子どもが小さいうちは、自分からHELPのサインを出すことができない。その為、子どものストレスや不安は高い状態が続く。自分の困りごとや気持ちを上手く伝えられるようになりりまで、家族も相当なストレスを経験することになる。
小さい頃に困りごとが増え且つ深刻になる原因は、およそ下記のようなものだろう。
- 自閉症児が常時不安・緊張状態にある
=ストレスに耐性がない、もしくはまだ出来ていない - 自閉症児が自分の困りごとや不安、要望の伝え方を知らない
- 自閉症児が自分の得意不得意を把握できていない
- 小さいうちの方が感覚が過敏
- 周りの子からの配慮を受けられない。周囲の健常児が、配慮できるほど成長していない
- 親や先生など、周囲の大人が自分の困りごとを理解してくれていない
- 親がイライラしている
要因は他にもあると思うが、すぐに思いつく大きなものはこんな感じだ。
本人要因では①と②、周囲では⑥と⑦は影響が大きいと思う。
特に⑥⑦は家族全体の調和を壊し、家族丸ごと不幸にする危険がある。
自閉症児の未来を決めるのは、ほとんどが親の行動や考え方だ。
だから、親はしっかりしていなければならない。
自閉症児が最終的に頼れる存在は親だ。
親が精神的にまいってしまうと、未来の展望が開けなくなってしまう。親が辛くなった時、ついつい助けを求めたくなるものがある。
危険なものの代表例は、宗教の勧誘や怪しげな民間療法だ。
どちらも厄介だが、宗教は家族そのものが崩壊する危険を孕んでいる。
勧めてくる人は、善意、悪意、両方あるが、この“神様“が幸せを与えてくれることはまずないだろう。
親が疲弊しきっているところに、“神様“の姿をした“悪魔“が襲ってくることがある 要注意
次回、この手の勧誘について書く。