乗り物酔い
長男は身長165cm、体重60kgの立派な体躯をしている。体は中学生並みなのだが、いまだに乗り物に酔いに苦しめられている。コロナ禍で長距離の移動が減っているので目にする機会がなかったが、先日30分程度の車移動をする機会があり、乗り物酔いに苦しむ姿を久しぶりに目にした。体が大きくなっても、乗り物酔いは解消されていなかった。
身近な親御さんに聞く限りでは、自閉症児は乗り物酔いしやすいようだ。自閉症の一般的傾向として、乗り物酔いはよく現れるものなのだろうか。
私も小学生の頃、乗り物に弱い子だった。そんな私でも、中学へ進学して以降は乗り物酔いに苦しんだ記憶がない。ちなみに、今長男の体格は、中学1年生の頃の私を優に超えている。乗り物酔いは体格の問題で解決されるものではなさそうだ。
小さかった頃と同じように、乗り物酔いに苦しめられている長男。少しずつ言葉数が減り、エチケット袋を広げて『ウッ』となっている。見ていてかわいそうなので、早く解消されてほしい。
一方で、回転に対する酔いにはとても強い。遊園地のコーヒーカップでは、どれだけ速く回しても全く堪えない。同乗している私はヘロヘロになる。これは自閉症児あるあるだと聞く。とても不思議だ。どのようなメカニズムなのだろうか。自閉症児のフシギは尽きることがない。