驚異の体内時計
長男の生活リズムは、非常に規則正しい。5:15に起床し、7:45に家を出る。19:40に寝室へ向かい、20:00頃に就寝する。長男は時刻に対してこだわりがある。最近はそのこだわりがやや緩和され、柔軟性が出てきたので、家族の困りごとは少なくなった。以前は入浴や夕飯の時刻も明確に決まっていた。時刻のこだわりは、自身のストレッサーにもなっていて、例えば夕飯(かつて19:00ちょうどと決まっていた)の準備が遅れているとイライラして涙目を浮かべていたり、学校の支度に手間取ると玄関で文句を言っていた。
本人の成長と心の安定に従って、この時刻へのこだわりは緩和されつつある。こだわりをもつ時刻の数は減り、必ずしも厳守する必要がなくなりつつある。MUSTではなくBETTERになっている。
健常者の時間間隔に近づいていると思う。これは非常に好ましいことで、家族のストレスは劇的に軽減された。
時刻へのこだわりは緩和されつつあるが、時間感覚の正確さはいまだ健在で、いつも驚かされる。起床は5:15と決まっているが、毎日ほぼ5:00に一度目覚める。夏と冬で外の明るさは大きく異なるが、5:00には一度目が覚める。平日でも土日でも、年末年始であっても変わらない。時計がなくても体内時計はかなり正確だ。腕時計を付ける習慣がないのに、時間に正確な生活を送っていることに驚かされる。
時間へのこだわりは、自閉症の特徴的な傾向だと聞いたことがある。時間にルーズな自閉症児を私は見たことがないが、世の中にはいるのだろうか?時間やルーティンの正確性が、自閉症の本人や家族を苦しめる要因になる。その為、人間がストレスを感じずに生きるためには、時間感覚は少しルーズな方が生きやすいのではないかと私は思っている。
時間へのこだわりが自身を苦しめることがない様に、長男を成長させたいと思っている。