偏食

長男が食べられるものが大幅に増えた。解消間近!

自閉症児は食べ物のこだわりが強く、特定のものを好んで食べ続ける特性がある。
また、食べたことのないものは頑なに食べない特性もある。
人間誰でも食べ物の好き嫌いはあり、それなりの割合で偏食の人はいるだろう。
自閉症児の特異な点は、好きにも嫌いにも極端な反応をする点だろう。

我が家の長男は、酷い偏食だった。過去形にしたのは、最近急速に偏食が解消されているからだ。
曜日と時間で食べるもののルーティンが決まってた。例で挙げると、

  • 学校から帰ってくると冷凍餃子とおにぎりを食べる
  • 金曜日の夕飯はカレー。カレーは冷凍して、月水に食べる
  • 冷凍食品の銘柄は固定(ギョーザは味の素、唐揚げはニチレイ、など)。何でもいいわけではない
  • 野菜ジュースは特定の銘柄(カゴメのもの)のみ。

これらのこだわりは、既に解消された。
①はお菓子に置き換わった。②は曜日の固定がマストではなくなった。③④はおいしければ何でもよくなった。

年末年始、ルーティンを崩すことに成功した。②のカレーは、年始2日の土曜日に変更した。金曜日以外でもOKだったことは、今まで一度もなかった。また、今まで食べたことのないメニューに対し、積極的に挑戦し、おいしいと言って食べていた。

今まで少しずついい方向に進んでいたのが、年末年始にはこれが加速した。何が功を奏したのか分からない。

年末年始はルーティンの維持が難しかったからだろうか、

あるいは、おいしいものが提供される機会が多かったからだろうか。

おそらく、心身の安定が一番の要因だろう。2020年は、不安やストレスへの反応がかなり少なくなったと思っている。
これが偏食を解消してくれたのではないかと思っている。

安定は長男に挑戦意欲を与えている。今まで口にしなかっただけで、食べたらおいしかった、という経験を重ねている。

実はおいしかった、また食べたい

こう言うことが多くなった。食べられるものが増え、家族全員が同じものを食べられる機会が増えた。
食事の支度がとても楽になった。
2021年、この傾向がずっと続いてほしい。