音声検索 2
手で打ち込む方が楽だと思っている私は、音声検索ツールを使ったことがない。次男は文字を打ち込む手間を省くために音声検索を使う。新技術をすぐに使いこなせる現代っ子の一面を垣間見た。次男は、長男と違い、遊び要素をいれずに音声検索を使っている。
長男は、話しかけたら返してくれる面白いツールとして音声検索を使っている。
『Alexa、妖怪ウォッチ探して』
『Alexa、今日の天気は?』
『Alexa、カレーは英語でなんて言うの?』
外国人の友達のように話しかける。上手く質問した時に返してくれることが楽しく、また嬉しいようだ。
音声検索は、端的かつ正しい語彙で問いかけなければ、正確な返答をもらうことができない。長男にはこれが難しく、思うような返答が得られない。
『ユニバーサルスタジオジャパンの場所はどこか教えて』
長男は、USJのマップを検索したいのだが、それをうまく質問文にまとめることができない。地図を示して欲しい時は、地図で示して欲しいことを質問文に入れなければいけない。質問の仕方はなかなか難しい。答えが一つに絞り込めるような質問をしないと、欲しい結果が得られない。
長男『ねえ、Siri、、、USJの、大阪にあるUSJはどこにあるの?(地図を出してほしい)』
大阪駅の地図を示すSiri
長男『ちがうよ、Siri、、、上手くいかないな』
こんなやりとりになってしまう。微笑ましい姿でかわいいが、上手く答えてもらえるようにアドバイスする。『ユニバーサルスタジオジャパンの地図を出して』と質問したらどうかな?間を空けずこの質問ができるようになるまで、何度かトライする。ようやく検索が成功すると、長男は『おおー』と歓声を上げる。
“地図“を表示して欲しいこと“、“略称を使わず正式な名称(ユニバーサルスタジオジャパン)を使うこと“ これらのコツを長男に伝える。なかなか難しいようだ。ただ、質問の仕方を勉強するいい機会になる。音声検索を使うことで、上手く質問するスキルを磨くことができそうだ。
長男は自閉症児にもかかわらず、新しいものにどんどん挑戦する。自閉症のひとは一つのものに執着する傾向があると聞いているのだが、長男にはあまり当てはまらない。自閉症にもいろいろなタイプがあるのだろうか。
音声検索はおもちゃではないが、長男の好奇心を刺激してくれる。賢く楽しく使って、言葉のスキルを磨いて欲しい。
ただ、長男よ。一つアドバイスだ。『ねえ、Siri』ではなく、正しくは『hey、Siri』らしいぞ。