夏休み明け、コロナウィルス感染の恐怖増大

8月17日から小学校が再開する。今月1日から始まった、約2週間の短い夏休みが終わる。この休みの間、コロナウィルスの感染拡大が収まることはなかった。新規感染者数は高止まり、その為感染者数は右肩上がりで増えている。大都市圏に偏っていた新規感染者は、GoToキャンペーンという官製感染拡大施策によって全国的に増加の一途を辿っている。自宅待機による家族内感染も確認され始めているということなので、医療現場は相当逼迫しているのだろう。

自閉症の長男は、大の病院嫌いであり、初見の病院に行くことができない。知らない医者に診てもらうことはできず、注射は絶対NGだ。入院なんて、UFOにさらわれたかのようなパニックを起こしてしまうだろう。次男は喘息持ちなので、伝え聞くコロナウィルスの症状によると罹患は命の危機に直結するおそれがある。妻や私が罹患して、隔離されることになると、長男が安定した生活を送ることができなくなる。妻ないし私がいないという現実を受け入れられないだろう。

家族のうち、一人でもコロナウィルスに感染すると、我が家は壊滅する。元に戻すことができなくなる。

その為、コロナウィルスの感染を心底恐れ、経済活動は大幅に縮小し、学校と仕事・日用品の購入以外はほとんど自宅ですごしている。2月末からずっと続けている。やめられるきっかけが見当たらない。
まあ、仕事においては、会社で煙たがられても、上司と衝突しても、会社が臨時開放した在宅勤務の日数を最大限確保している。

全てはコロナウィルス感染を、家族の崩壊を防ぐ為だ。

ここ最近の報道を見聞きすると、我が家が感染防止のために楽しいことを我慢していることが馬鹿みたいに思えてくる。5月末~6月、コロナは抑え込めていたはずなのに、、、なぜ?飲食や遊びで感染を拡大させてしまうなんて、普段から我慢することを強いられている我が家から見たら、正気の沙汰とは思えない。ここまで拡大してしまうと、もう終息は望めないだろう。どうすれば身を守ることができるのか、今まで通りディスタンスやら密回避で足りるのか?より自粛を強化する必要があるのか?助かる方法を知りたい。

来週から学校が再開される。小学校に子どもたちが戻ってくる。通勤電車には学生が戻ってくる。罹患のリスクは休み前の7月末よりもはるかに高くなっているだろう。日本政府や都道府県がコロナに対して何もしない、とさじを投げてしまった今、身を守る方法は自衛しかない。報道を見るに、身の回りには危機感のない輩がごろごろ要るようだ。物理的接触を極力避けなければならない。これから台風シーズンになれば風水害、秋以降はインフルエンザの罹患リスクをケアしなければならない。コロナウィルスの致死率はおそらく冬場に高まるだろう。とんでもないことになってしまった。お先真っ暗ではないか。

私と同じように、コロナウィルスを恐れている自閉症当事者家族は多いと思う。ウチの長男と同じように、満足な医療行為を受けられない自閉症児は多いと思う。コロナウィルスに情があるならば、せめて自閉症児は感染の対象から外してほしい。ただでさえ苦労の多い我々を、これ以上追い詰めないでほしい。
最後に。コロナウィルスは恐ろしい。でも一番恐ろしいのは、ウィルスを媒介する人間だ。健常な人たちが、これほどまでに欲望のままに行動するとは思わなかった。ある種のショックを受けた。やはり、住む世界の違う人たちなのだ。意図せず設けられた”彼ら”との「ディスタンス」に当惑している。