療育手帳
療育手帳の受給には、抵抗を感じる親が多いと聞きます。私は早めに申請すべきだと思っています
長男は療育手帳を持っている。未就学の頃に申請し、以後ずっと保持している。東京都や横浜市では「愛の手帳」という名称が付いている。この手帳の判定は、児童相談所で行い、知的障害が見られる場合には発給される。長男は、中軽度のB2という判定を受けている。
この手帳を持っているととても多くのメリットを享受することができる。一番のメリットは、入場料金等の減額だ。頻繁に遊びに行く八景島シーパラダイスやよみうりランドの入場券が安くなる。対象は、本人と介助者1名であることが多い。私か妻のチケットまで安くなる。民間の施設は、大体千円ちょっと安くなるイメージだが、都営県営の施設は半額以下になる場所がある。上野動物園や葛西臨海水族館、横浜市のズーラシアなどはかなりの割引を享受できたと記憶している。
手帳を受給できるけど敢えてしない家庭もあると聞く。理由は、「わが子に知的障害がある」と判定されることが嫌だ、もしくは、それを認めたくない、というものが多いらしい。我が家の場合、この点を気にすることはなかった。療育手帳にはとても大きなメリットがある。本人と家族に対してメリットがある。前述の申請しない理由は、親のプライドやエゴのように感じられる。
「我が家は苦労している分、チケット代が安くなる。たまには得したっていいじゃない」
我が家は今まで療育手帳で多くの恩恵を受けてきたので、迷っているご家庭があれば、前述のようなライトな感覚で申請することを薦める。
長男が世界で一番好きな場所、東京ディズニーランドでは、療育手帳で「ディスアビリティアクセスサービス」というサービスを受けることができる。これは、列に並ぶことが困難な人の為に、列の最後尾から並んだ場合の時刻を決めてもらい、その時刻にアトラクションへ行くと少しの並び時間でアトラクションを楽しむことができるというサービスだ。我が家はこのサービスを駆使させてもらい、体力や気力の消耗を最小限に留めてパークを楽しませてもらっている。