徒競走◯、ダンス✖️《前編》

運動会が苦手な長男 変則的な今年の運動会を乗り切れるか

運動会まで残り3週間、今週から練習が本格的になった。
リレーの選手に選ばれ、周囲を引っ張る立場を任されがちな次男は、運動会を楽しみにして練習に参加している。
運動会が大の苦手である長男も、なんとか練習に参加出来ている。
この頑張りが、あと3週間続くだろうか。

例年、運動会は5月末に開催される。9時に始まり15時に終わる。リレーや大玉転がしなどの学年混合のプログラムを除くと、一人3〜4つほど出場機会が与えられる。ゴールデンウィーク明けから本格化する練習に対応する為、長男は休み明けから疲労を蓄積する。先生は消耗の度合いを見ながら参加と欠席をコントロールし、本番まで体力と気持ちを切らさないよう腐心する。こんな状態なので、長男が一年で一番不安定なのが5月だった。3年生の時は、ダンスのソーラン節が嫌で運動会自体を欠席した。本人も運動会に苦手意識を持っている。

今年はコロナ禍で秋に時期ずれし、プログラムは大幅に削減された。全員もれなく参加する学年別の演目は、徒競走とダンスぐらいだ。プログラムを削減した運動会は、午前中で終わる。家族でお弁当を食べる機会はない。一世帯あたり大人は最大2名までの参加。コロナに合わせて簡略化短縮化した先生方の努力が伺える。

長男にとっては、このコロナ対応された運動会は負担が軽いので、長男は今年意欲的に参加することが出来ている。彼自身の成長も寄与しているだろう。

ただ、今週からダンスの練習が始まると、少し雲行きが怪しくなってきた。
詳細は次回書く予定。

私の知る限りに於いて、運動会を苦手とする自閉症児は多い。

・勝ち負けに対して異常に拘ってしまい負けるとひっくり返って泣いてしまう子、
・知らない大人が沢山来場することで不安定になる子、
・大音量の音楽やピストルの音が苦手でストレスを感じる子、
・練習の時点で疲れ果てて当日参加出来なくなる子、
・これらが複合的に当てはまるので先生と話し合いそもそも運動会に参加しない子、
様々だ。
ウチの長男は、3番目と一部4番目が該当する。一昨年は5番目になってしまった。どのご家庭も運動会にはかなり苦労していると思う。頑張って乗り越えましょう!

当事者家族にとって、運動会は総力戦。
乗り越えられたあとは、歓喜に包まれる。

一度参加すると決めたら頑張ることができる。「頑張ってしまう」から、辛いのかもしれない。