徒競走◯、ダンス✖️《後編》
練習内容が難しくなると、つまずいてしまうようです
長男は、運動会が苦手だ。
1年生の時は、途中で帰りたいと言って体操着に着替えられず、私服で参加した。
3年生の時は、開会式前にパニック状態になってしまい、丸々欠席した。
主治医からは、「運動会の参加が人生に与える影響などないに等しいので、強く拒絶するようなら運動会を無理強いしなくていい」と言われている。支援級の先生の努力と本人の成長の甲斐あって、少しずつ苦手意識が払拭されつつあり、以前ほどの拒絶はなくなっている。
ただ、今年はコロナでイレギュラー開催なので、長男は見通しが立てづらいだろう。
その為、「参加は難しいだろう」と覚悟していた。
しかし、今のところ長男は意欲的に参加できている。参加するプログラムは2つ。
- 徒競走
- ダンス(2学年合同)
①はスタートのピストルが苦手なので、耳を塞いで対処する。今のところ、練習では笑顔で走ることができている。
②は動きを全体で合わせなければいけない。毎年、長男はダンス演目に苦手意識を感じて不安とストレスを溜めるのだが、今年は笑顔で練習に参加出来ていた。
しかし今週、初めて壁にぶち当たった。
ダンスに対して初めて弱音を吐いた。
ダンス後半の練習をした帰宅後、「手が痛いし汚れるから参加したくない」と言った。色々話を聞くと、長男が嫌がる要素が幾つか重なったようだ。
- 先週の金曜日、午後の5,6時間目に運動会の練習が急遽設定され、渋々参加したという。
- 長男は、放課の鐘が鳴ったらすぐに下校したいというこだわりがある。最後の授業が体育だと、着替えがあるので早く帰ることができない。
- 運動会の練習は、普通学級と合同で行う。普通級の終わりは支援級と違いルーズなので、鐘が鳴っても終わらない。②と相まってストレスを感じたようだ。
- 5,6時間目なので、一日の疲れが溜まっていた。
- 本番を控え、ダンスの練習が少しずつ難しくなっている。皆で動きを合わせるパートの練習をした。今までのパートは、個人の動きだけだったので、周りと合わせる動きをより難しく感じた。
①から⑤の複合要因があるにも関わらず、発出したイヤイヤが愚痴程度なので、長男はかなり頑張って飲み込めている。そこには成長を感じられる。妻に愚痴った「手が痛いし汚れるから参加したくない」は、単に不安を伝えるだけなので、手のひらにケアする等の具体的な手立てはおそらく必要ないだろう。次の日の連絡帳で長男の様子を伝えた、支援級の先生へ長男の様子を伝えた。苦手意識が増大する前にケアをして、運動会欠席の事態はなんとか回避したい。
運動会に参加することにこだわらない、というのが妻のスタンスだ。主治医のアドバイスを受けてドライに構えることができるようになった。最悪欠席しても致し方なしと考えているので、多少のことには動じない。妻のことを立派だな、と感心する。私はまだあきらめられない。徒競走には出場してほしい。せめて運動会の会場にはいてほしいと思っている。長男は滅多にイヤイヤを起こさなくなったので、なんとかなるのではないかと思っている。残り数週間、厳しい練習を乗り越えてほしい。
学校行事への参加に対して、過度な“MUST“意識を持たない。子の不安や親のイライラがなくなることで、結果オーライになることがある。
学校、先生方とは常に情報共有を図る。最終判断するのは先生。日頃から先生と信頼関係を築く。
昨年も、当日朝まで気乗りしていませんでしたが、始まると元気よく笑顔で参加できました。
親としては、やはり運動会で頑張るわが子を見たい。頑張ってくれ。