衣服の制約
ウチは幸い感覚過敏なしです。ただ、服の好みに偏りはあります。
服にこだわりがあるのは、自閉症のあるあるだと思っている。どんな服でも着られるという自閉症児は少ないのではないか。
ウチの長男も例に違わず服のこだわりがある。
今も続いているこだわりは、下記のようなものだ。
- 服のタグはチクチクするから必ず取る。
- バックプリントのあるTシャツ・スウェットは着ない。前後ろが分からないから。
- シャツなどボタンの付いたトップスは着ない。ボタンの止め外しが大変だから。(ファスナーはOK)
- 半ズボンは履かない。特に学校へ行く時は必ず長ズボン。
- 体操着の上は必ず長袖。
感覚過敏の為、特定の素材の服しか着られない自閉症の話を見聞きする。幸いなことに、長男にそのようなものはない。
上記の制約ぐらいなら、生活への支障はほとんどない。
つい最近まで「ボトムスはゴムズボンのみ」という制約があったが、ゴムのベルトを付けることによってファスナー付きのジーンズを履けるようになった(過去の投稿をご参照下さい)。
これからも成長によって解消される制約はあるだろう。
長男の服を買う際、唯一困るのは上から二番目だ。ネットで購入したTシャツに、ごく稀にバックプリントがあることがある。
小さなバックプリントであっても嫌だと言っている。前後ろを見間違うことが理由ではなく、こだわりなのだと思う。
服を店頭で買うことによって回避できるが、できることなら解消されてほしい。
長男は身体が大きいので、ベストサイズは大人のメンズSサイズ。大人の服は、Tシャツやスウェットなど無地でデザインのないものが多い。
今後着られる服の幅が狭まることはないか。新たな困り事が生じる懸念はある。
最後に余談を一つ。
長男に色違いの服を提示し『どの色がいい?』と聞くと、高い確率で赤色を選ぶ。
赤いダウンジャケット、赤いスウェット、自転車も赤。戦隊ヒーローやカズレイザーでもあるまいし。
同学年の子よりも身体が一回り大きい子が赤を着ているので、より目立つ。
赤はこだわりなのか?それとも彼のセンスなのか?
ちなみに赤い自転車は女子用。カゴが少し可愛らしいデザイン。可愛らしさよりも赤が勝り、女子用の自転車を愛用している。筋金入りの赤好きだ。
個性として尊重してあげるべきなのだろうか。
(過去の投稿をご参照下さい)で紹介した投稿にも書いた通り、ゴムズボンしか履けなかった長男が、後述のベルトを付けることによってファスナー付きのものを履けるようになりました。メンズのSがベストサイズの長男にとって、非常に重宝しております。大人向けの洒落たボトムスを履くことができるようになりました。