横浜Fマリノス(2)

次男よ、一緒にサッカーを観ないか?

次男とは、何度かDAZNのJリーグ中継を見たことがある。
私の応援しているチームはどちらのチームなのか、何番の選手が上手いのか、今の笛はなぜ吹かれたのか、など、とても食い付き度合いを感じられる質問をしてくれる。
私も気を良くして次男にサッカーのことを説明する。

『いけそうだ。次男ならスタジアムへ行ってくれるかもしれない』

期待してしまうのだが、次男には一つ問題がある。それは、

次男はサッカーが嫌い

正確には、サッカーをプレーするのが嫌いなのだ。周りには、小学校低学年でありながらサッカースクールへ通う子がいる。次男が公園で遊ぶ友達の中に、スクールの子がいるらしく、その子にいいようにやられたのだという。
次男は2〜3学年上の子どもぐらいの、立派な体躯をしている。その為、幼稚園など今まで運動でほとんど負けたことがなかった。ある程度自信のあった運動で、経験者にコテンパンにされたことで、すっかりサッカーが嫌いになった。公園で遊ぶ際、サッカーボールは持って行かない。

サッカーはやるものではなく観るもの、というのが次男のスタンスだ。
この点は、兄と真逆だ。

私も大学生の頃にフットサルをやっていたが、嫌いになってしまった。理由は次男と同じく、サッカー経験者にどう足掻いても勝てず、つまらなくなってしまった。次男の気持ちはよく分かる。

次男はスポーツを始めたいと思っているらしく、野球やバスケ、空手などは候補に挙げるが、サッカーは入っていない。『サッカーはどう?』と聞くと、『絶対イヤだ』と言い放つ。背が高く、足もそこそこ速いので、ディフェンスなら早いうちから試合に出られそうなのに…勿体無い。(候補の中ならバスケかな。次男がバスケを選ぶように、私はいろいろと策を巡らせている)

サッカーを観るのは嫌いじゃない、というのがせめてもの救いだ。私がサッカーの視聴を楽しんでいるところを次男に見せ、一緒に応援できるように持っていきたい。

一昨季、マリノス優勝の瞬間は一緒に観た。マリノスが強くあってくれれば、次男は一緒に観てくれるかもしれない。

次男よ、いつの日か日産スタジアムでサッカーを観よう。君と手を叩いて応援したいんだ。

昨季のACL、シドニー戦。この頃は、間隔を空けず席に座ることができた。現地観戦は今季も難しそうだ。

前編は下記