長男の独特なテレビ視聴方法
面白い場面をリピート視聴
見たいのは、好きなコンテンツではなく、好きなコンテンツのお気に入りのシーン
長男が見たことのないバラエティー番組を録画することが増えた。番宣を見て面白そうな番組を見つけると録画予約する。最近では、今まで見たことのない「イッテQ」や「世界まる見えテレビ特捜部」を録画していた。一方で、昔から何度も見続けているコンテンツもある。主にアニメだ。こちらについては定型の視聴方法がある。気に入った場面だけを視聴するのだ。
昔録画したアニメ、例えばドラえもんやおさるのジョージ、おしりたんていなどを見ることがある。最近見てないのに、ある日思い出したように見始める。ただ、見方は独特だ。気に入った話しか見ない。何十話録画しているアニメであっても、見るのは気に入った話のみだ。見ていない話はずっと見ない。しかも、その気にいった話も、好きシーンをセレクトしてみる。リモコンの15秒早送り•10秒早戻しを駆使して、お気に入りのシーンを視聴する(15-10=5秒を巧みに使う)。ツボに入ったら何度かリピートする。これは、映画においても同様だ。トイストーリーやカーズ、劇場版の名探偵コナンであっても、お気に入りの場面のみを見ている。彼が2時間、リモコンを触ることなく映画を見ている様子を目撃したことはない。リモコンを酷使するので、ウチのテレビとレコーダーのリモコンは全て汎用リモコンに置き換わっている。
最近不思議だと思ったのは、興味の幅が広がって多くの番組を見るようになっても、お気に入りコンテンツのリピート再生は変わらないという点だ。彼が好きな有吉ぃぃeeeeeやアイアム冒険少年、オオカミ少年などの番組でも、見ているのは特定の日の、特定のシーンだ。成長によって変化すると思っていたが、リモコンの操作を覚えて以来6〜7年変わらない。今後もこのスタイルでテレビと付き合うのだろう。
変わるところと変わらないところのグラデーションが明確に分かれている。このあたり、自閉症特有のこだわりが現れているのだろう。
このように、レコーダーをヘビーユースしているので、妻と私が録画した番組は隅に追いやられる。録画後、DVDに移すことを余儀なくされている。