程よい絶望感に慣れる

一度の失敗もなく生きられる人間はいない。世界一のサッカー選手も、人生で一度も失敗を経験しなかった訳ではない。一代で大きな会社を興した社長も、失敗なしに成功した訳ではない。

人生に失敗は付き物で、どんな人間だって必ず挫折を経験している。成功者とそうでないものを分けるのは、挫折とどう向き合ったかだと思う。これは、意欲的な人と後ろ向きな人を分けるものでもあると思う。

人間は必ず失敗を経験する。挫折を味わう。だから、挫折から立ち直る方法、失敗に打ちのめされない方法を知っておく必要がある。

私はマイナス思考で鬱を患う人間なので、挫折を糧にして這い上がるサクセスストーリーの掴み方は知らない。それはビジネス啓発本から学んで欲しい。私は、失敗で心が壊れてしまわないための方法を考えている。あくまで個人の見解だが、失敗に強くなるためには、

ある程度打ちひしがれる絶望感に慣れておく

ことだと思っている。

手頃な挫折に“慣れて“、心が折れないための“経験値“を積んでおく。挫折に慣れてしまえば、余程の失敗でない限り、立ち直れないほど打ちのめされることはない。

失敗は放って置いても日常的に起こる。小さな失敗から立ち直るサイクルを何度も回し、自身のメンタルを強化する。忍者が弱い毒をのむことで、毒の耐性をつけるプロセスに似ている。

人生において、成功よりも圧倒的に失敗が多い。そうであるならば、失敗に慣れることは必須なはずだ。失敗で折れない心を手に入れる、絶望に慣れることで大きな絶望感にのみこまれない、小さな挫折から立ち直る方法を身につける。

負けが多いことを前提とした構えを取れば、負けることに強く慣れる。負けてもいい。次に立ち上がれるならば、負けは決してマイナスじゃない。

心だけは折らせない。

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