寝覚めのよくない悪夢

感心するほど複雑な悪夢をよく見てしまう謎

神経質によるものか、マイナス思考だからなのか、それとも鬱によるものなのか、私はよく悪夢を見る。とても寝覚めの悪い、起きたあと嫌な感覚が残るような内容の夢だ。私の夢には一定の傾向がある。

まず、家族がほぼ登場しない。大事に思っているはずなのに、ほとんど家族が出てこない。なぜだろう。妻に夢のことを聞くと、ほぼ毎日息子たちが登場するという。

そして、ほとんど忘れかけていたような人が登場する。以前の勤務先の隣の部署にいた名前しか知らないおじさんや高校時代のあまり話したことのないクラスメイトなど。そんな“モブキャラ“を私が殴っていたり、口論していたりする。なぜだろう。

また、夢のストーリーが無茶苦茶複雑で、たまに伏線が回収されることすらある。起きた時、『よく出来てきた筋だなぁ』と感心することがある。まあ、すぐに夢の内容は忘れてしまうのだが。なぜだろう。

夢にはその人の“色“が現れやすいという。私と同じく繊細で神経質な次男は悪夢を見ることが多いようだ。妻は日常の延長線上のような夢が多いらしい。一方、自閉症の長男は、一切悪夢を見ない。楽しい夢しか見ないという。『宝くじが当たった』とか『空を飛んでいた』など、楽しそうな夢の話ばかりだ。

私はあまり群れることを好まないのだが、夢の中でも基本一人だ。地球上に一人だけで、異星人の狩りから逃げ回る夢など、出現回数が多い。一人で追跡者から逃げる夢も頻度が高い。夢で闘う時はだいたい素手で、反応がなくなるまで殴り続けていることが多い。反対に、殴られることや撃たれることはない。生きたままメスで切り刻まれそうな夢はよく見るが。

夢にはその人の精神状態を表していると聞いたことがある。また、夢を見ることは頭の中の情報整理なのだと聞く。だとすると、私の悪夢は一体何なのだろう?病んでいるのだろうか?まあ、実際病んではいるのだが。

悪夢を見た後の朝、私はよくこう思う。『アタマおかしい夢見たわ』

おかしいのは私か?