大人びている兄弟児 後編

前回、先生から次男が我慢をしているのではないか、と面談で伝えられたことを書いた。

先生が気にしているのは、ヤンチャな子から強くあたられた時に、次男がやり返さなかったことだ。次男が嫌と言えずに悩んでいるのではないか、と先生は心配して下さっている。

妻が先生の心配事について次男に聞いてみた。

次男は、

『(ヤンチャな子には)どうせ言葉で言っても伝わらないでしょ?別に嫌なことじゃなくて気にもならないから、言い返さないだけだよ』と言った。

自己主張しない理由については、『僕まで色々言ったら、先生が大変でしょ?だから周りの子が色々言っている時に、僕は言わないの』と答えた。

そして、『別に学校で我慢なんてしてないよ。(お兄ちゃんと接していることで)慣れてるからね』とも言った。

次男がこれほど大人びているとは思わなかった。まさか、ヤンチャな子に対して気を遣ってあげているとは。

自閉症あるあるの一つに、兄弟児のストレスケアが肝心だ、いうものがある。常に我慢を強いられた兄弟児が、成長期に爆発してしまうというもので、ウチもこれを危惧している。次男は我々親が考えている以上に、うまく対処してくれているようだ。

我が子ながら、よくできた子だと思っている。

次男の成長を感じさせられた父兄面談だった。