こだわり行動 棚卸
現時点のこだわり行動 どこまで解消できるか
こだわりは成長によって緩和ができる
自閉症の特徴として、こだわり行動がある。自閉症児なら、何かしらの”こだわり”を持っていて、
その種類や熱量は、生活のしやすさと困難さを決定する。
自閉症児特有の行動パターンには、およそ3つの基本原則がある。
- (こだわり行動を)変えない
- (こだわり行動を)やめない
- (新しいことを)始めない
これが自閉症児と親の困り事を形成している。長男は①と③がなくなりつつある。
自閉症の長男は、未就学期~小学校低学年の頃、一番こだわりが強かった。生活の困り事も多かった。
今は、本人の成長とレジリエンス(=困難を乗り越えた経験)の積み重ね、ストレスの軽減によって、かなり減っている。
少なくなってくると、残存するこだわりが目についてしまう。残存しているこだわり(上記リストの②について)を棚卸する。
- テレビの見方は基本録画 (土曜のしんちゃんとドラえもんのみ例外)
- パジャマを除き、下は必ず長ズボン
- 朝の着替え 次男よりも先に着替えを始める
- 一番風呂に入る その入浴は暗くなる前の15~17時
- 下校はとにかくスピーディーに 鐘がなったらすぐ下校したい
- 金曜日の夕飯はカレーライス
- 次男よりも先に寝る 寝室へ行くのも先
- 車は助手席に座る
- あつまれどうぶつの森 その日最初のプレーは自分
- 箸はエジソンの補助箸を使う
かなり減らすことができた。生活に支障のあるものが減ってきた。
直近でも変化があった。最後の箸のこだわりは、ここ数日でなくなった。箸が壊れ、妻の小ぶりな箸を渡すと、その箸でよくなった。
頑丈だったこだわりの岩盤を少しずつ削ることができている。
今後、新しい”こだわり”は生じると思うが、かつてのような解消の難しさはないだろう。
ストレスを与えず、こちらもストレスを感じず、快適な生活が出来る状態を希求したい。
本人の成長によってこだわりが緩和することがある
こだわり行動が迷惑を与えない前提であれば
本人がストレスを感じないこと 親もストレスを感じないことが大事
こだわりは、大半は対人(おもに弟)のものです。大事な存在だから故だと思います。