読書の虫
長男は、調べものが好き。分からないことがあると、本やタブレットで調べる。既に知っていることであっても調べる。知っている知識を目にすることで、喜びを感じるようだ。ディズニー関係がそれにあたる。長男は、朝起きると直ぐ本を読む。知識を習得するのだ。ただ、読んでいるのはゲームの攻略本だ。嬉々として読み漁っている。思いがけずに定着した読書週間について紹介する。
好きなものを扱った本は、自然と読んでくれる
全ての親は、我が子に本を読む習慣が付けて欲しいと思っているはずだ。絵本を買い、本棚に並べる。読み聞かせなどして、本を読む習慣が付くことを期待する。本を読む子になってほしいので、我が家は絵本をかなり用意して子どもたちに提供した。次男には効果があり、自ら絵本を手に取る子になってくれたが、自閉症の長男に対しては効果がなかった。そんな長男だが、読書自体は大好きだ。字に拒否反応はない。
長男が時間をかけて読むのは、旅行ガイドブック。ディズニーランドや動物園・水族館のガイドブックが本棚に並んでいる。ディズニーに関しては、国内・海外合わせて20冊近く並ぶ。古いものであっても関係なく読んでくれる。当時のパレードや土産の情報が、逆に新鮮で面白いようだ。図鑑も読んでくれるが、調べものの際の通読なので読書に該当するか微妙なところだ。
子どもの情操教育としては、絵本や物語を読んでほしいところだが、長男はフィクションに面白味を感じないようだ。軽く自閉傾向を持つ私も、小説の好みは時代小説やノンフィクションに近い設定のもので、ファンタジーやいわゆる文芸作品は読まない。自閉症あるあるなのだろうか、よく分からないが。
読書習慣は身に付いた。ジャンルは、図鑑とガイドブック、最近ゲームの攻略本が加わった。字を読む習慣ができたことは良しとしよう。
活字に触れると語彙が増える。たとえ攻略本であっても
昨年のクリスマスに任天堂スイッチを購入した。ゲームソフトを買うにつれ、お気に入りのゲームの攻略本が増えている。
- スーパーマリオメーカー
- マインクラフト
- ルイージマンション
- あつまれどうぶつの森
- (ゲームはまだ買っていないが)桃太郎電鉄
長男は、細かい情報が掲載されている攻略本が好きだ。端々まで目を通すことに”読み甲斐”を感じているようだ。今熱心に読み込んでいるのは、あつ森と桃鉄。両社に共通するのは、アイテムなど情報の膨大さ。
長男の場合、攻略本を読む目的が「ゲームを進めるため」ではなく、「情報をインプットするため」のようだ。知っていることを増やしたいという好奇心に基づいているようだ。
攻略本は遊びの為の本だが、漢字が使われ単語も多い。攻略本で目にした漢字や単語を覚えている。学校で習わない漢字であっても読める。桃鉄は日本の地名や名産品が登場するので、これらにも興味を持ち少しずつ覚えている。
自分の好きなものが膨大に書かれている本が好き
アナログな方法で調べられるスキルは大事
今の時代、何かを調べる時に使われるのはほとんどデジタル機器だろう。スマホやパソコンがあれば、辞書は要らない。ただ、あまりにも簡単にゴールへ辿り着きすぎる。記憶の定着力は弱く、派生的な情報も乏しい。本で調べると、該当ページへなかなか辿り着かない。途中のページで、魅力的な情報に出会うことがある。本の場合は、何度も同じ紙面で情報を確認することになるので、記憶されやすい。スマホの場合、同じものを検索してもサイトは別であることが多い。最近は辞書を使えない学生が増えていると聞く。多少面倒な方法で調べものができることは、大事だと思っている。
デジタルは、その気になればすぐ使えるようになる。
一方アナログは、やらなければ使いこなす技術が身に付かず、煩わしさを感じるので使えない。
最初、アナログから入り、あとからデジタルに触れる。この順番がいいと思う。
長男は今日も朝から攻略本を読み込んでいた。できることなら、攻略本やガイドブック以外のジャンルに広がってほしい。