心を病まない秘訣 追加
自閉症児の生き方から、心を病まない生き方のヒントを見つけ出す
普段はマイペースゆえ困り事が起こってしまう、自閉症の生活スタイル。高ストレス状態のコロナウィルス下を乗り切る為、自閉症の長男から参考にできる点を探す。
前回に引き続き、お伝えします。
(前回分は下記をご覧下さい)
5.外出しない。家の中で楽しみを見つける
長男は、学校とお出かけ以外、家を出ない。理由は『面倒だから』なのだが、コロナ感染対策において、この姿勢は有難い。
ビフォーコロナでは、毎週末お出かけをしていたが、今の長男は特にお出かけをせがまない。非常に助かっている。
緊急事態宣言の目的の一つは、不要不急の外出をしないこと・させないことだ。外出せず、家の中で楽しく過ごす方法を探す長男の姿勢を見習いたいと思っている。
唯一のネックは運動不足。近所の散歩やトランポリンで解消を図っているが、運動量は足りていない。
6.コロナが終息したらやりたいことを語り合う
長男の場合は、ほとんど外食がディズニーなのだが、『コロナが終わったら・・・』という話を毎日している。自分から話してくる。
コロナウィルス下では自由にできないことがある、と本人なりに理解できている。終わったらやりたいことを、目標や夢として、我々に語りかけてくる。
『そうだね。やりたいね』と言うと、ニコッと笑う。
コロナウィルスの終息を見通すことは難しいが、近い将来に希望を見つけることができる。桃鉄などを通じて『旅行に行きたい』と言い、テレビなどを見て『キャンプに行ってみたい』と言う。コロナ以前から言っている『アメリカのディズニーランドへ行きたい』という”夢”もブレていない。
将来のことを話すことで、『だから今を頑張ろう』という気分になる。
7.コロナウィルスの情報にさらされない
長男は、新聞を読まずニュース番組を見ない。ネット好きだが、ネットニュースは見ない。友達とコロナウィルスについてあれこれ話すことがない。ただ、必要最低限の情報、例えば人との接触を避ける、マスク・手洗いの励行などは、先生や我々から教えられている。
情報に接していない為、新規感染者数や変異種、経済の問題など、”自分の周囲数メートル”外で起こることに対して、ストレスを感じない。
大人の場合はそれではいけないのかもしれないが、コロナ関連の情報によって、我々は不安や悲しみ、怒りを感じ、ストレスを感じている。長男のように情報の”断捨離”をすれば、心が楽になるのではないかと思っている。
知らないといけないことはある。しかし、知りすぎもよくない。
情報の適度な遮断は、ストレスと長く付き合う上で必要な措置のように思う。
長男は常に”のんびり””ゆっくり”生きている。引きずられるように、次男も刺激の少ない日常を楽しむ術を身に付けている。
コロナ禍によって、出来なくなったことは非常に多い。
出来なくなったことを怒り悔むと、今の日常に対してストレスを感じてしまう。
コロナウィルスとは長い付き合いになりそうだ。
ストレスにまいってしまわない為に、”現状に満足すること”を目指したいと思っている。