自閉症 サポートを受けることが大事
自閉症の人は、そうでない人と比べて猛烈なストレスを感じ不安を覚えている。何でもない日常生活において、常に強い不安を感じている。少しでも軽減させるた手段としてこだわりの行動を取る。このこだわりによって生活に支障が出ることが、自閉症の困り事になっている。
日常生活に制約ができる、問題行動を取る、など本人だけでなく家族など周りの人も疲れ果ててしまう。
長男の場合、具体的なストレッサーから与えられるストレスだけでなく、見通しが立たないことからもストレスを感じる。後者から与えられるストレスの方が大きい。軽減させる方法は、構造化による見える化とルーティン。周りのサポートが不可欠になる。ストレスが軽減されれば、不安から生じる問題行動は減る。周囲のサポートによって、このサイクルを回すことが大事だ。それに加え、本人に期待することはストレス耐性を高めてもらうこと。この両輪を回す必要がある。今振り返れば、長男もこれを実践して生活の質を向上させた。
- 周囲のサポートによるストレスと不安の軽減により、本人を安定させることが一の矢だ。
- その環境下で、ストレス耐性を高め、未知のことへの挑戦や失敗からの立ち直りを経験して、本人が強くなることが二の矢。
- そして、肉体的•精神的成長が三の矢だ。
昔を振り返ると、一の矢であるサポートが最も重要であり、大前提だと感じる。これは親だけでなんとかできるものではない。専門的な知識と経験が必要だ。
ストレスと不安の軽減には、周囲のサポート、つまり療育や生活支援が欠かせない。
長男が幸運だったのは、早い段階で自閉症を発見してもらい、療育を受けられたことだ。小学校においても、支援学級で経験豊富な先生方が支えてくれた。自力で状況を好転させることは、まず不可能だ。周囲のサポートは不可欠だ。
サポートを受けるために必要なのは、親がそれを受け入れること。つまり、
自閉症を受け入れること
これがかなり難しい。親が子どもの自閉症を“認められない“為に、必要なサポートを受けられない子を数多く見ている。次回はこれらの事例を紹介したい。