授業参観 後編

子どもたちが通う小学校の授業参観に参加した。私は6年目にして初めて、授業参観に参加することができた。長男の頑張る姿を見ることができる。当日を楽しみにしていた。

授業参観当日の朝、長男に気負いや不安の様子は無く、普段と変わらない様子だった。午前中、長男の学校での様子も安定していたという。私は午前のみ在宅勤務で、午後は半日休を取得した。おそらく、長男よりも私の方がドキドキしていたのではないかと思う。

支援級の教室に着いたのは授業参観前の休み時間。準備を手伝う長男と授業の前に会ってしまったが、長男は嫌がる様子はなかった。

長男は、この日の日直だった。最年長らしく、ハキハキと挨拶をしていた。授業は、遊びでコミュニケーションを深めるというグループワークだった。予めiPadに保存した自己紹介カードを使って、各自自分の人となりを説明する。新一年生や下級生の中には普段と違う教室の雰囲気に落ち着かず、上手く話せない子がいた。長男は立派に自己紹介をしていた。昔の長男は、この日の下級生よりもはるかに対応できない子だった。長男は積極的に挙手し、グループワークでは机や椅子運びを手伝い下級生のお手伝いをしていた。6年生のお兄さんらしい様子を見ることができた。

途中、次男の授業を見るために教室を抜ける際も、一切トラブルはなかった。終わり間際、再び長男の教室に戻ったのだが、その際も安定した様子で授業に参加していた。以前の長男に限らず、支援級の子の大半は授業参観が苦手なようだ。新一年生の中には、教室から出て行ってしまう子や自己紹介ができない子、グループワークに全く参加できない子がいた。以前の長男もそうだった。もっと手がかかっていたと思う。長男は歴代手のかかる子ランキングの上位に位置していると思う。その為、6年間の成長を感じ、感慨深かった。ちなみに、次男も普段同様に落ち着いてふざけることなく授業に参加していた。授業参観に参加できてよかった。

数年前のウチは本当に大変だった。春は新学期のバタバタで、長男は毎年不安定だった。妻も心労でよく体調を崩していた。その頃を思い返すと、本当に成長したと思う。苦労が大きかった分、今の喜びは大きい。今が大変でも、時間が解決することはある。来年は中学校の初年度なので、また不安定を経験するおそれがある。そのうちなんとかなる、と思い、不安を感じているかもしれない一年後の長男を支えたいと思う。

今とても大変なご家庭も、時間が解決してくれる可能性を信じ、諦めないでほしいと思う。

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