仕事が辛い時は子どものことを考える
自閉症の長男は、驚くほど安定した生活を送っている。
中学生になってから、癇癪に手を焼いた記憶はほとんどない。
週単位で絶望感を味わい、胃の痛みに耐えながら生活していた数年前が嘘のようだ。
長男の心配事が無くなると、仕事が大変であり辛いと感じるようになる。
これは幸せな“辛さ“たと思っている。
人並みに仕事の辛さを感じることができる。
仕事の大変さなど屁でもなかった時期が長かった。
だから、仕事“ごとき“で根をあげそうになることは、とても幸せなのだと思う。
ただ、仕事は仕事で面倒なことはあり、人間関係に悩み、長時間労働でくたびれる。
そんな時は、長男の顔を思い浮かべ、「しごとがつらい」という人並みの感覚を味わえていることに感謝する。