自閉症を受け入れる→子どもの可能性が広がる
自閉症 早めに気付こう 早めに認めて向き合おう
以前、親が受け入れなけばならないこととして、下記のようなものを挙げた。
・服薬治療を受ける/断る
・療育を受ける/受けない
・特別支援級に在籍する/普通級在籍にこだわる
・療育手帳の発行を受ける/受けない
・障害者控除を申請する/しない
・我が子の自閉症を受け入れる/頑として認めない
これらを受け入れることは、我が子がサポートを必要とする「障がい者」であることを“認め“、自閉症と真正面から向き合うことに繋がる。その為、親はどうしても躊躇してしまう。
「自分の子どもが自閉症である訳がない」として、容易に受け入れられないことは往々にしてあるだろう。現に、ウチの子が通う小学校には、父親が自閉症を受け入れられないことで、無理をして普通級に通わせ続け、状態が悪化している子がいる。
「フツーに慣れ親しんだ人」ほど受け入れるのは、難しいだろう。ただ、“正面から向き合えない=自閉症を受け入れられない“のは、親のプライドや意地によるものであり、子どものことを第一に思ってのことではない。子どもの将来に向けた可能性を高める為には、少しでも然るべき環境や教育を手に入れること以外ない。療育は早めに始めれば、将来の可能性が格段に広がる。問題行動を押さえ込むことができる。服薬も然りだ。療育手帳や控除を受けることによって、日頃の苦労に対して金銭のサポートを受けることができる。すべては親の割り切り一つだ。
私は自身が「フツー」から遠い人間だったので、迷いや躊躇いはなかったが、妻には最初あったと思う。ただ、妻の決心は早かった。それは、子どものためにベストを尽くすという想いがあったからだろう。
私の周りのケースにおいては、自閉症を受け入れられない親は、父親であることが多いように思う。特に、社会的なステータスの高いエリートのお父さんであるパターンはよくある。祖父母や親類が頑として認めない、という派生系もよくある。
子どものことを第一に考えてほしいと思う。受け入れることは辛い。でも、すぐに慣れる。辛いのは一時で、それを越えれば色々なことが好転し始める。専門家のサポートを得られる。結果、受け入れなかった場合よりも辛くない。
もやもやしている親御さんがいたら、子どものことを第一に考えた時、何をすることがベストか、と考えてほしい。