鯉のような金魚

ウチには2種類のペットがいる。親バカ(ペットバカ?)でギャラリーページを作っているゴールデンハムスターの他に、金魚を飼っている。金魚の名前は「わっちゃん」、和金だ。買い始めて今年3年目になる。名前の由来は、買った当時体に白い輪の模様があったからなのだが、今はその模様はない。次男が名付け親だ。

海外では自閉症のケアの一環として、アニマルセラピーを採用することがあると聞く。この場合の動物は、犬や馬、イルカなどだ。動物を愛でることで、心が安定する効果があるのだという。ウチもこれに倣い、長男が生き物を飼育することで心が安らぐのではないかと思い金魚を飼い始めた。実際のところ、ハムスターの世話(主に餌やり)はしてくれるが、金魚のわっちゃんは眺める程度でお世話をしてくれない。餌やり、水槽の掃除は私の役目になっている。

水槽は玄関の下駄箱の上に置いているので、外出帰宅時には金魚を見て愛でている。ただ、長男は視野が集中しやすいようで、金魚には視線がいかないようだ。普段接点のない長男が、連休中、久しぶりに餌やりをした。その際、わっちゃんを見て

『デカい!』

と言って驚いていた。わっちゃんの体長は15cmを超えている。水槽の掃除の際、すくうネットから落とさないように毎回注意を払わなければならない。家に来た当時は3cm程度だったので、かなり大きくなったと思う。

このわっちゃんは時々とバチャっと音を立てて尾びれで水面を叩く。餌を催促しているのだ。玄関からバチャという大きな音が頻繁に聞こえてくる。長男は、『鯉みたいだね』と言って喜ぶ。長男は鯉の餌やりが好きで、バチャバチャと音を立てて集まってくる鯉に餌をやるのが大好きだ(八景島シーパラダイスにこのような場所がある)。長男は、わっちゃんの大きさに気付いて以降、小まめにわっちゃんの様子を伺い愛でている。

ウチのアニマルセラピーが効果を生み出しているかどうか、よく分からない。一つ言えることは、世話をする私はとても愛着が湧いている。金魚もハムスターも長生きしてほしい。一番大事に想う、私の為に。