心が弱っている時ほど神様にすがってはいけない

カルト宗教の話題が世間を賑わせている。

当初理解できない被害妄想だと思われていた発砲事件は、明確な怨恨の元、理性的に行われた復讐の様相を呈してきた。
死者に鞭打つ情報が今後掘り起こされる可能性すらある。

話は変わる。

今でこそ平穏な日々を送ることが出来ているウチの家族だが、自閉症を理解するまでは辛いことだらけだった。
長男が未就学児の頃、突然癇癪を起こし、前触れもなくパニック状態になる我が子に手を焼いていた。

誰かに助けて欲しかった。
療育スタッフや医師以外に、我々の心を休めてくれる存在を求めていた。

話はまた変わる。

ウチが利用しているリハビリ施設には、注意を促すポスターが掲示されている。
宗教の勧誘に注意を促す内容のポスターだ。
藁をもすがる思いでカルト宗教に盲信する。
カルトに堕ちていった何例かの家族の話を聞いた。

話を本筋に戻す。

宗教は弱った人間の心を狙う。
我が子の困り事の改善が見られた時、それは神様のご加護ではなく、療育や我が子、そして家族の努力によるものだ。
カルト宗教は、言葉巧みに魔道へ引き込む。
療育を止め、家庭は壊れ、親子共々人生を失う。
狙撃した彼と彼の家族のように。

今どれだけ辛い生活を送っていたとしても、胡散臭い宗教に耳を貸さないで欲しい。
都合のいい神様は存在しない。
ご加護に金銭を要求するような神様はいない。
それは神では無く悪魔だ。

辛い時ほど心を強く持って欲しい。
10年前、道を踏み外さずに済んだ自分と家族に今の私は感謝している。

神のご加護などなかった。
あったのは、療育と学校のサポート、我が子の成長、そして家族の努力だ。

(宗教に関する過去の記事はこちら)