兄弟児の苦労 〜ヨソとウチの違い
次男にはずっと我慢を強いている すまないといつも思っている
我が家はどうしても自閉症の長男を生活の中心に置き、かかりきりになってしまう。暮らしの中心は、必然的に長男になる。その為、次男のリクエストに答えることはなかなかできず、次男に我慢を求めてしまう。寂しい思いをさせてきたと思う。もどかしさも感じさせてしまったと思う。次男が感じたであろう、”ヨソとウチは何か違う”ことについて書きたいと思う。
次男は、生まれた時から長男がいて(当たり前だが)、発達が特異な長男と常に一緒にいる。赤ちゃん期は、長男が変わっていることに気付く機会が無かったと思う。幼稚園に入るまでは家庭環境を比べる対象がないので、自分の置かれた環境が特殊であると気付くきっかけがなかったはずだ。本人から聞いたとこはないが、幼稚園入園後、次男は「あれ?ウチって変わってる」と思うことがあったかもしれない。ただ、次男から「なんでウチだけ!」と泣きつかれたことはない。この点において、我慢させてしまっている懸念がある。
周りの子と違うであろう事を挙げてみる。これらのことに違和感を感じた可能性はある。
・旅行に出かけない
・外泊したことがない
・晩御飯を外で食べない
・家にお友達を呼ばない。もしくは呼べない
・録画以外のテレビが付いていない(今は一部解消)
・テレビを見ながら食事をしない
・全ての予定を事前に決める
(今週末の予定を水木までには必ず固める)
これもそうだ。
・20時台に就寝する(お兄ちゃんは20時前に寝ている)
クラスの友達から指摘されたことは流石になかったと思うが、友達と話している時に「あれ?」と思ったことぐらいは何度かあるだろう。ずっとこれらのルールで生活しているので、基本フラストレーションは感じない。”慣れ”の問題だ。次男に至っては生まれてからずっとこのルールなので、ある程度は”慣れ”によって受け入れてくれていると思う。「我慢を強いられ、強い不満を感じている」ことはないと思っている。ないと信じたい。
もし、ヨソの子がウチの生活ルールに合わせなければならないとしたら、相当な不自由を感じるだろう。そんなルールを次男に強いている。いつも申し訳なく思っている。ただ、このルールによるプラスもあり、次男は一部恩恵を受けている。
・食べをしないことによる集中力
・よく寝ることで体が大きく成長
・メリハリのある生活によるオンとオフの切り替え
多くはないが、このようなプラスの側面はある。ただ、大きいのは圧倒的にマイナス面だ。今後、マイナス面と天秤にかけた時、プラスの側に振れる日が来ると信じている。
最後に余談だが、長男が宿泊合宿で不在の時、次男と妻、私の3人で横浜みなとみらいのホテルに泊まったことがある。次男は、晩御飯やチェックイン直後こそワクワクしていたが、程なくして「落ち着かない。家に帰りたいな」と言ってメソメソしていた。
出来ないこととやりたいことは必ずしも一致しない。幸せの形は、家庭によって異なるのだと思っている。日々、ウチなりの幸せの形を見つけようとしている。